作者の思考

ヒスイ日和(睦月の参)

2020年01月22日

未だ雪が舞う事もなく冬とは思えない景色が広がっています。
そうは言っても気温は低く「意欲を根こそぎ奪っていく季節」である事は変わりません。
僅かに感じる春の気配に心を躍らせて、待ち遠しい再生の季節に備えています。

それでは1月三回目の探石記録を書きます。

この日は朝から晴れるとの予報でしたが、早朝は気温が低く曇っていました。(1/22)
しばらく家で暖を取りながら待っていると、やがて太陽が顔を出し晴れ間が見えてきました。
これは探石のチャンスと思い、今回も期待しながら姫川河口へ向かいました。

青空は見えますが雲が多く、晴れたり曇ったりを繰り返す空でした。
前回よりも山は雪化粧をしていますが、未だ河川敷には雪がありません。
早朝の寒さが嘘のように思えるほど気温が上がり、3月初旬くらいの体感温度となりました。(風が弱かったからでしょう)




午前10時頃の河口の浜、やや曇り気味の空と砂の多い浜辺にはガッカリでしたが、気温が高かったので気晴らしとしては十分でした。




面白い石を中心(ヒスイは期待できなかったので)に探し折り返し地点に到着、空はすっかり晴れて浜辺は太陽光で満たされました。
合流点は浜が少し長くなった感じで、川の流れは前回より弱くなっていました。(水量も減っていた)




まずはこの段階で見付けた石たちを紹介、上がアルビタイト、左下がキツネ石、その下がオレンジ色の玉髄、残りはロディン岩です。


アルビタイトは乾くとキラキラしてヒスイに良く似ています。
このタイプはヒスイ輝石岩に分類するか迷う人もいるかと…、でも私としては質の良いアルビタイト(曹長石)としています。

キツネ石は集めて磨く予定、光ったり光らなかったりする部分があるので艶消しが良いのでしょう。(触り心地的に)

オレンジ色の玉髄はサード(サードニクス)と言えるのかな?、磨けば美しく輝くので活用してみようかと思います。
ちなみ黄色になるとカーネリアンと言えるかと思いますが、黄色タイプは硬度が若干落ちるような気がします。(経験則での話)

ロディン岩は下のだけ違うタイプ、乾くとキラキラしますが白くパサパサになるのでヒスイと間違える事はないでしょう。
ほぼ角閃石類なので柔らかい部分が凹んで面白い形になっています。
残りは鶯石(うぐいす石)と呼んでいるタイプ、石質がしっかりしているので「ヒスイとの分別」を確実に行った上でなら活用できるでしょう。(未だに混交している者がいるが…)
更に名前もダサイので、別の呼び名を付けた方が良いと個人的には思っています。(鶯石は私が付けた愛称です)


ヒスイ転石は小さいのが1個、在っただけでも良いとします(笑)
このタイプは濡れているとロディン岩との区別が難しいので、乾かして翡翠輝石を確認するのが良いでしょう。(慣れれば濡れていても解るようになりますが)




帰り際にもう1個ヒスイ転石を発見。
太陽が雲に隠れる事が多くなり見づらかったですが、顔を出した数秒で識別しました(笑)
さっきのと同様で河口らしい角張った姿、サイズは二つとも河口にしては小さくて残念、でも見本としては上々でしょう。(加工も可能ですが、とりあえず見本で良いかと)




前回のように乾いた浜辺も探しましたが面白い石すら無かった…、でもサード(と言えるであろう石)と、ヒスイ転石(小さいけど)とも出逢えたのだから良かった〜。
午前中の一時ですが陽気も良かったので、良い気晴らしになりました。

この調子なら「最も苦手とする2月」も堪え忍ぶ事ができそうです。
「頑張れ、頑張れ」と、自分自身にエールを送りながら、今年も少しずつですが創作活動は続いて行きます(笑)

資本主義ならば「お金の量」、真の共産主義なら「助け合い(ローテーション)」、どちらも乏しい世の中ですので、個体で進められる事を優先して未来を目指そうと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
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