作者の思考

ヒスイ日和(神無月の参)

2018年10月23日

やっと台風が過ぎて穏やかな気候となるかと思いきや、先日は雷が鳴り響き恐れを感じる天候となりました。(何処かに落ちたような雷鳴も響きビックリしました…)
スサノオに伴ったのが「イザナギ」なのか、「タケミカヅチ」なのか…、いずれであれ久々に肝が冷えましたね…。
人間には必用な「畏怖」なのですが、「自分には優しくしてほしい」と思うのは私だけではないでしょう(笑)

それでは10月中旬の探石記録を書きます。

この日は良く晴れて、過ごしやすい気温でした。(10/13)
いつもの山は後光が差しているような景色となり、清々しい気分となります。




海は風が強く、長めの波が打ち寄せていました。
なだらかで小石も多く上がっていたので、良い出逢いを期待して探しました。




しかし、期待とは裏腹に魅力的な石がありません…。
やっと見付けたのがオンファス輝石、見本としては大きいので磨いて飾石にしようかと思います。





姫川本流は穏やかに澄んでいて、川釣りを楽しむ人たちが数人いました。(釣果は不明(笑))



ちょっと風が強く歩いているだけでも疲れたので、この日はこれで帰りました。



その数日後、今度は押上の海岸へ行きました。(10/15)
晴れてはいましたが雲が多く、辺りが暗くなる事が多かったです。





浜は小砂利が多く、あまり良い環境とは言えません。
この頃は海岸の左側から探して、余力があれば右側を歩くようにしています。




期待薄でしたが一通り歩くと、この時点でオンファス輝石10個、ロディン岩4個、ヒスイ1個が拾えました。


最近は拾えなかったオンファスですが、今回はたくさん見付ける事ができました。
ロディン岩は珍しい「ざくろ石の成分が入った紫タイプ」が拾え、また貴重なサンプルが増えました。(黄緑の(鶯石と呼んでるタイプ)も綺麗です)
ヒスイは灰色系、一般的なタイプで艶やかな肌をしています。


とりあえず撮影も終えたので、歩いて来た浜辺を戻ります。
帰りながら見て行くと、思いがけない出逢いがあったり(なかったり)します(笑)




と、言う事でまずは大きめのネフライトを発見。
濃緑で透ける部分があるので石質も良い感じです。(とりあえず確保します(笑))




そして、お待ちかねの翠が入ったヒスイ転石を発見。
さっきは無かったのになぁ…、これだから探石は面白いのですよね(笑)
レア度は4くらいかな、もっと練られた石質(透明度の高い石質)で翠も鮮やかだったらレア度は5〜5以上になります。(滅多に出逢えませんけど)





気付いた人もいるかと思いますが、撮影し始めた時は海水で濡れていますが、何カットか撮している間に水分が蒸発して乾いてしまいました(笑)
それでも多くのヒスイは「あまり変わらない姿のまま」なので、識別する際には参考にすると良いかと思います。(ネフライト(軟玉)は変貌が著しいのが多い(笑))

今回は良い収穫、見本を目的に探しに来たのでオンファス輝石は嬉しい出逢いでした。
数年前から比べると、最近は海岸転石(見本)を探しに訪れる事が多くなりました。
これは「昔とは違った理由が増えた」って事もあり、活動の幅が広がった事は嬉しく思います。(お客さんのお陰ですね)

基本は気晴らしとして楽しみながら、そこから派生する喜びも大切にできたらと思います。



え〜、話は変わり、再び開花のカケラで指輪を作りました。
前回のより紫が濃い部分で加工し、シルバーリングに合わせています。(紫ヒスイの端材を切断したら、運良く濃い部分が現れました)


値段は通常より少し上がりますが、とにかく似合う人が買って下さいね(笑)
ちなみに前回のシルバーリングは、プレート形を除き販売済みとなっています。
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