作者の思考

作品紹介

2018年10月04日

今回は鳥之石楠船神「陸奥之守」の二作目を紹介します。

久々に制作した天鳥船、オーダーを受けて加工しました。
本来は依頼を受けて作らないのですが、かなり強い要望だったので受ける事にしました(笑)
お客さんの手持ちのヒスイは山系のヒスイで、発色は良いですが石目の多いタイプでした…。
なるべく石目が少なく更に発色の良い部分を切り出し、どうにか「陸奥之守」が誕生しました。




灰色の地に鮮やかな翠と緑が交ざり合い、それが大地に生い茂る植物を想わせます。
不純物や石目が多いものの石質自体は良く、艶やかな光沢を備えて強く光を反射します。
大空を舞う堅牢な船として、美しさと力強さを表現できたと思っています。







透明度も高いヒスイで、光に透かすと生命色に輝きます。
これだけ厚みがあっても透けるのは、石質の良い証拠だと言えます。





お客さんの要望により、天鳥船を首飾りしました。
革紐にメタルパーツとウッドビーズを合わせ、天鳥船が担う「旅の安全としての守護」を強めるよう作ってあります。


多少「見栄えのする仕様で」との事だったので、胸元のメタルパーツを増やし、それを捻れたパーツにする事で「吹き渡る風」と「なびく羽根」のイメージも込めています。

お客さんに気に入ってもらえたら幸いです。



さて、新たに天照の新作や垂飾の新作が仕上がりつつあります。
撮影や文章などの準備を進めて、10月中には掲載したいと思っています。(予定ですが…)

一人での仕事なので納得するまで仕上げられますが、その分、進みが遅くなるのは「不可避」なので、ご了承ください(笑)
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