作者の思考
ヒスイ日和(弥生の弐)
2018年03月10日
ようやく平地の雪が無くなり、春の匂いが厳冬を終えた事を告げています。
今年は雪かきで苦労しましたが、平地に住んでいる私がこの程度でへこたれていては、里山に住む人たちに顔向けできませんね(笑)
幸いにも苦労した「皆が集めて積み上がった雪の処理」の改善点は見出せたので、同じ冬が来ても今年より上手く対応できるかと思います。(最初が肝心)
では今回も、前回に引き続き2月の探石記録を書きます。
久々に押上の海岸が歩けるようになったので、石探しを楽しみました。(2/23)
誰もいない海辺はプライベートビーチのようで、暖かな陽に照らされながら贅沢な時間を過ごせました。(拾えなくても満足する環境です)
浜は小砂利が多く上がっていて波も速め、探すのには難しい環境でしたが、久々の押上だったので錬磨された石たち全てが美しく見えました。(そして太陽光で輝きまくって目が痛い(笑))
一通り歩きヒスイ転石2個、玉髄1個(白いけど縞模様あり)、シーグラス1個が拾えました。
碧のヒスイ転石はテトラの脇に打ち上がっていて歩き始めの10秒程で出逢いました。(運ですね)
以前に河口で拾った欠片と同じタイプの碧ヒスイですが、自然研磨の練度が段違い(いや桁違いか(笑))
一体どれだけの年数を経れば、この硬いヒスイが他の鉱物と同等の丸みを帯びるのだろうか…。
陽気が良かったので、次は青海の海岸へ行きました。
こちらに来た途端、強風が吹き渡り一気に体感温度が下がりました。
海もバシャバシャと速い波が打ち寄せ、短時間での探索が求められる状況でした。
一通り早足で歩き、まずはヒスイ転石3個と石英斑岩に黒色の別鉱物が入った石を拾いました。(でべそみたいに入っている(笑))
ヒスイ転石は相変わらず自然研磨が荒く素材として活用する方が良さそうです。
石英斑岩(流紋岩?)に黒色の別鉱物が入った石は、黒色の部分がトルマリンとか聞いた事があるので、もしそうなら良い見本となる転石です。(違っても面白い鉱物かと)
浜辺が切れる最後の方では、大きめのヒスイ転石を発見しました。
最初のヒスイ転石3個とは違い、なかなか良い自然研磨の練度が見られます。
表面はシミのような模様(酸化した不純物?)が見られますが、中までは入っていないかと思われます。(不純物があっても酸化による変色はしていないでしょう)
これは青海の海岸らしい姿の転石で、押上ほどの自然研磨ではありませんが、かと言って河口ほど荒くもありません。
活用に悩みますが、時間をかけて眺めながら美しくなる方法を探します。(加工すべき素材なのだと思います)
数日後、穏やかな日となりましたので、お馴染みの河口へ行きました。(2/26)
山は霞んでいて、これが強風によるものなのか、気温の上昇で水蒸気が上がっているのか、よく解りません(笑)
歩いていると「よく会う爺さん」がいて「もうゴミも残っていないよ」と言ってきました。
当初は意味不明でしたが最近は慣れたので、「そう言う文化圏なのだ」と認識して対応するようになりました(笑)
昔からそういった輩を相手する場合は「形容詞だけで良い」と言われていますので、それで済ませます。
それを済ませ歩いていると、すぐに2個のヒスイ転石と出逢いました。
更に歩くと再び2個のヒスイ転石を発見…、あの捨て台詞は何だったのだろうか?
本気で言っていたのだったら「口ほどにもない」し、冗談だったら「減らず口」って感じ…。
普通に考えて「人間が全てのヒスイ転石を根こそぎ拾える筈はない」のですよね(笑)
常に海は波で状況を変化させ、河も流れにより変化しているのだから当たり前だな…。
その後は綺麗な蛇紋石(石灰石?を含む)と、硬いロディン岩と、美しい玉髄を拾いました。
特に玉髄は水晶、縞瑪瑙、玉髄と別れているので良いサンプルとなります。
外側の凸凹表皮も残っていて、側面を磨くだけでも飾石に仕上がります。
ちなみに、どう考えても玉髄の方が拾える確率が低いですね…。
しかし、よく考えたら糸魚川には巨大なヒスイ岩石が存在していますが、巨大な玉髄の岩石は存在していないのですよね。(よって当然、欠片も少ない)
世界(日本)での希少性と、糸魚川での希少性が違うのは当然、そう考えるとデュモルチ石だって同じ事なのでしょう。(コランダムは比例しているかな?、ロディン岩は比例していないか…)
とにかく綺麗な石・面白い石を探していれば「間違いない」って事なのでしょう(笑)
話が逸れましたが、最後は綺麗な発色のヒスイ転石を発見。(波に運ばれて足下に来ました)
地は灰色ですが、そこに白ヒスイの脈が通りその部分で発色しているようです。
これは青海(山系)のヒスイと思われる特徴で、見れば誰でも解る発色を示す事が多いです。
なんだかんだ言って、けっこう拾えました。
姫川河口は「河(イザナギ)と海(イザナミ)の両方の恩恵」を受けるので、高い確率でヒスイと出逢えます。(正確にどちらの恩恵なのか解らない事が多いですが…)
仕事としてヒスイを活用して行くからには採集能力は当然の事、それを踏まえたより高度な知識と技術が必用となります。
それを神々(自然)から経験で学んで行けたらと思います。(神々から学び、人々から支えられる、それがヒスイに愛される理想の姿だと思っています)
その後にどういった未来を示せるのか…、まずは出来る事から着実に進めたいと思います。
今年は雪かきで苦労しましたが、平地に住んでいる私がこの程度でへこたれていては、里山に住む人たちに顔向けできませんね(笑)
幸いにも苦労した「皆が集めて積み上がった雪の処理」の改善点は見出せたので、同じ冬が来ても今年より上手く対応できるかと思います。(最初が肝心)
では今回も、前回に引き続き2月の探石記録を書きます。
久々に押上の海岸が歩けるようになったので、石探しを楽しみました。(2/23)
誰もいない海辺はプライベートビーチのようで、暖かな陽に照らされながら贅沢な時間を過ごせました。(拾えなくても満足する環境です)
浜は小砂利が多く上がっていて波も速め、探すのには難しい環境でしたが、久々の押上だったので錬磨された石たち全てが美しく見えました。(そして太陽光で輝きまくって目が痛い(笑))
一通り歩きヒスイ転石2個、玉髄1個(白いけど縞模様あり)、シーグラス1個が拾えました。
碧のヒスイ転石はテトラの脇に打ち上がっていて歩き始めの10秒程で出逢いました。(運ですね)
以前に河口で拾った欠片と同じタイプの碧ヒスイですが、自然研磨の練度が段違い(いや桁違いか(笑))
一体どれだけの年数を経れば、この硬いヒスイが他の鉱物と同等の丸みを帯びるのだろうか…。
陽気が良かったので、次は青海の海岸へ行きました。
こちらに来た途端、強風が吹き渡り一気に体感温度が下がりました。
海もバシャバシャと速い波が打ち寄せ、短時間での探索が求められる状況でした。
一通り早足で歩き、まずはヒスイ転石3個と石英斑岩に黒色の別鉱物が入った石を拾いました。(でべそみたいに入っている(笑))
ヒスイ転石は相変わらず自然研磨が荒く素材として活用する方が良さそうです。
石英斑岩(流紋岩?)に黒色の別鉱物が入った石は、黒色の部分がトルマリンとか聞いた事があるので、もしそうなら良い見本となる転石です。(違っても面白い鉱物かと)
浜辺が切れる最後の方では、大きめのヒスイ転石を発見しました。
最初のヒスイ転石3個とは違い、なかなか良い自然研磨の練度が見られます。
表面はシミのような模様(酸化した不純物?)が見られますが、中までは入っていないかと思われます。(不純物があっても酸化による変色はしていないでしょう)
これは青海の海岸らしい姿の転石で、押上ほどの自然研磨ではありませんが、かと言って河口ほど荒くもありません。
活用に悩みますが、時間をかけて眺めながら美しくなる方法を探します。(加工すべき素材なのだと思います)
数日後、穏やかな日となりましたので、お馴染みの河口へ行きました。(2/26)
山は霞んでいて、これが強風によるものなのか、気温の上昇で水蒸気が上がっているのか、よく解りません(笑)
歩いていると「よく会う爺さん」がいて「もうゴミも残っていないよ」と言ってきました。
当初は意味不明でしたが最近は慣れたので、「そう言う文化圏なのだ」と認識して対応するようになりました(笑)
昔からそういった輩を相手する場合は「形容詞だけで良い」と言われていますので、それで済ませます。
それを済ませ歩いていると、すぐに2個のヒスイ転石と出逢いました。
更に歩くと再び2個のヒスイ転石を発見…、あの捨て台詞は何だったのだろうか?
本気で言っていたのだったら「口ほどにもない」し、冗談だったら「減らず口」って感じ…。
普通に考えて「人間が全てのヒスイ転石を根こそぎ拾える筈はない」のですよね(笑)
常に海は波で状況を変化させ、河も流れにより変化しているのだから当たり前だな…。
その後は綺麗な蛇紋石(石灰石?を含む)と、硬いロディン岩と、美しい玉髄を拾いました。
特に玉髄は水晶、縞瑪瑙、玉髄と別れているので良いサンプルとなります。
外側の凸凹表皮も残っていて、側面を磨くだけでも飾石に仕上がります。
ちなみに、どう考えても玉髄の方が拾える確率が低いですね…。
しかし、よく考えたら糸魚川には巨大なヒスイ岩石が存在していますが、巨大な玉髄の岩石は存在していないのですよね。(よって当然、欠片も少ない)
世界(日本)での希少性と、糸魚川での希少性が違うのは当然、そう考えるとデュモルチ石だって同じ事なのでしょう。(コランダムは比例しているかな?、ロディン岩は比例していないか…)
とにかく綺麗な石・面白い石を探していれば「間違いない」って事なのでしょう(笑)
話が逸れましたが、最後は綺麗な発色のヒスイ転石を発見。(波に運ばれて足下に来ました)
地は灰色ですが、そこに白ヒスイの脈が通りその部分で発色しているようです。
これは青海(山系)のヒスイと思われる特徴で、見れば誰でも解る発色を示す事が多いです。
なんだかんだ言って、けっこう拾えました。
姫川河口は「河(イザナギ)と海(イザナミ)の両方の恩恵」を受けるので、高い確率でヒスイと出逢えます。(正確にどちらの恩恵なのか解らない事が多いですが…)
仕事としてヒスイを活用して行くからには採集能力は当然の事、それを踏まえたより高度な知識と技術が必用となります。
それを神々(自然)から経験で学んで行けたらと思います。(神々から学び、人々から支えられる、それがヒスイに愛される理想の姿だと思っています)
その後にどういった未来を示せるのか…、まずは出来る事から着実に進めたいと思います。