作者の思考

作品紹介

2018年03月04日

今回は天照大御神「翠昇」の四作目を紹介します。

白地に明るい翠が映えるヒスイ「芽吹」を用い、特に沸き上がる生命色の部分で加工しました。
小滝川で産出されるタイプのヒスイで、春を強く感じさせる代表的なヒスイです。
背景には常緑の葉を合わせ、葉脈(龍脈)を流れ再生する「生命の力」を表現してみました。




蛍光色の翠は太陽光下でも蛍光灯下でも魅力的な発色を示し、透明感のある瑞々しい白地に染みわたり内側から陽光を放っているかのようです。
表面が強めの発色、裏面は淡い発色を示していて、その表裏は植物の成長を映し込んだようです。
僅かに入る石目も葉脈のような景色となり、生きているかのような輝きを魅せます。





当然ながら透明度も高く、透過した姿は神秘的な翠に染まります。
まさに芽吹きの陽光を見るようで、待ち焦がれる春の訪れを約束しているかのようです。(古代人も、この姿に希望を見出したのでしょう)




今回も満足する作品となりました!
これだけ良い発色を示すヒスイは少ないので、加工できた幸運に感謝しています。

制作していた期間は、大雪が降ったり止んだりを繰り返し、もう寒波が何波目なのかも解らなくなる程に荒れていました。
連日の雪かきに追われながらも少しずつ加工し、制作時にも放たれていた生命色に励まされながら仕上げる事ができました。(神(自然)の試練は耐え抜き、人間社会の試練は乗り越えるのが信条)

まさに信仰の成せる業…、信仰とは「孤高であり、崇高である」と考えているので、正面から向き合えたのだと自分としては満足しています。

これから再生の春の到来。
やるべき事はたくさんありますが急がず慌てずを心がけながら、一歩一歩を確実に進んで行けたらと思っています。

想い描く未来に近づいているのですが、まだまだ力不足…。
群れるのは好きではありませんが、共に進める力が必用となるのは必然なので、見聞を広めて活動してみようと思います。(とにかくコラボできるような作り手を、糸魚川の中でも探してみます)

もう一つの未来は「ほぼ隠居暮らし」のような願いなので、やるべき事をやった後に好きなだけ現実逃避したいと思います(笑)
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