作者の思考

ヒスイ日和(如月の参)

2018年02月28日

今回は、大雪の第三波が過ぎた頃の探石記録をまとめて書きます。(2月は、けっこう溜まっているので分けて書いて行きます)

今期最大の降雪となったと思われる第三波が過ぎ、ようやく晴れ間が出ました。(9日)
河川敷では除雪して溜まった雪を運ぶ大型車が行き交い、テトラの製造作業も同時に進んでいる感じでした。(ほとんど除雪に力を入れているようでしたが…)




それでは車を邪魔にならない場所に置き、久々の鉱物探しを楽しみます。
まずはロディン岩を発見、春らしい明るい翠が綺麗です。
磨けば光りそうなので、持ち帰って吟味したいと思います。




次は「霜降り肉」のようなヒスイ転石を発見。
所々に脂身のような透明感があり、白地は部分的に淡い翠に染まっています。
このタイプは透明度が高く、ライトで照らすと全体が透けます。




レア度は4.5くらいかな〜、実はこれの巨大な原石が小滝ヒスイ峡に存在します。
その原石が自然に破砕するか、人工的に破壊される(保護されているので無理ですが)事があったなら、このタイプの転石が川や海から大量に出るでしょう。
そうなった場合、一時的にレア度は下がるのでしょうけど、現実味の無い話なので考慮する必用もないでしょうね(笑)

自然研磨は河口での通常よりも良く、滑らかな肌質となっているので相当昔のヒスイだと解ります。(青海の海岸での特徴に似ています)
自然研磨の練度で昔か最近かが解るので、それもデータとして面白い情報となります。(出た場所も、ある程度は解るようになります)


その次は灰色に翠が流れるヒスイ転石を発見。
これは河口らしい荒めの肌質です。(角張が強いので自然研磨の練度が低い)
小滝川上流で見られるタイプのヒスイで、暗めの紫が入ったりもします。(青海川でも見られますが、若干ですが特徴が違います)


パッと見でヒスイと分かる発色なので、初心者には覚えやすいヒスイかと思います。(石質が良いので艶が出やすいです)


最後は濃緑の珪石を発見。
割れ方や表面の特徴を見る限り碧玉(その類)で大丈夫だと思うのですが、断言するには分析が必用なのかもしれません。


緑色の泥岩にも見えますが、乾いても艶やかで「佐渡の赤石」のような質感です。(チャート(化石)では無いでしょう)
稀に見付ける事のできる鉱物なので、もっとサンプルを集めて調べたいと思います。



そして後日、今度は青海の海岸へ行きました。(14日)

相変わらず砂浜は雪で覆われて銀世界が広がっています。(日光を反射して目が痛い(笑))
しかし波打ち際には雪が無く、長めの波が打ち寄せていました。
歩く環境としては最高、これで良い石たちと出逢えれば言う事ないです。






午後から探しに来て太陽が黄色みを帯びた頃、なんとか面白い石と出逢えました。
上は明るめの翠が入ったロディン岩、左下はキツネ石の特徴を示す緑が入った紫のロディン岩(ちょっと不思議な石)、右下は緑と青が入った小さなヒスイ転石です。


小さいですが発色の面白いヒスイ転石が拾えて良かった。
キツネ石と混ざっているようなロディン岩は、母体の紫がザクロ石の成分なのかが解らない。(もしかしたら別の鉱物かも?)

今までに拾った気になる鉱物は、一括で聞いてみようかと思います(笑)


今回はこれまで、二月分の探石記録を三月に掲載する事になりますね…。
まぁ、記録として書いているで良いでしょう(笑)
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