作者の思考

ヒスイ日和(卯月の参)

2017年04月24日

四月も下旬となり、やっとヒスイ峡への道も開通したようなので山菜探しに行きました。
まずは券を購入する為に店を訪れると「まだ早いと思う」と言われ、一度確認して来てからの購入を勧められました。(買ったは良いけど目的の山菜が無いのでは、売る方も気が引けるのでしょう)


と言う事なので早速、高浪の池に向かいます。
海側は晴れていたのですが、山側の小滝地域は雲が多く気温も低かったです。
今だに多くの雪を残し「独特の静寂」が、辺りを包み込んでいる感じでした。




高浪の池のオープンは29日だったので寄る事はせず、ヒスイ峡方面へと進みました。
こちらはヒスイ峡奥の遊歩道、時折差してくる陽が透明度の高い河川を映し出します。
うっすらと緑ががかるヒスイ色の川、萌葱色のフキノトウも川辺に広がり、小滝での僅かな春の兆しを感じる事ができました。





更に進むと水門があります。
どのくらいぶりに来ただろうか…、変わらずの景色が嬉しいです。
道には石や雪や枝が多く散らばっていて、徒歩でしか進めない状態でした。(それが無くても徒歩で進んだ方が良いです)
あらゆる危険性がありますので、くれぐれも慎重に進んで下さい。




春のキノコを発見?
最初はナメコかと思ったのですが、どうも違う気がします。
可食っぽいけど、データに無いキノコには手を出さない方が無難。
それに美味しいキノコだけを憶えているので、可食であっても採る必用は無いかと(笑)




可憐な淡紫の花も発見。
気温が低く雪の多い場所ではありあますが、確実に開花(再生)が進んでいるのが解ります。
これらが妖精の原点だと考えても、疑い無く納得できる姿をしています。




発電所付近の道には大きな石と流木が散らばっていました。
通常、こういった道に大きな石がある場合は、車で通行させない為に人間(関係者)が配置する事が多いのですが、この散らばり様は落石によるものでしょう。
こうも散らばると後片付けも面倒だし、転がって壊れた感がスゴイ(笑)
こんな岩石が転がってきたら恐怖でしかありませんね…。
でも数年前にも同じ状況になっていた記憶があるのですが…、片付けていないだけなのかな?




その先へ少し進むと雪のトンネルがありました。
進むには脇の崖すれすれを通るか、トンネルを匍匐前進するかの二択です。
選択したのは第三の「引き返す」で、特に進む意味も無いので戻りました(笑)




お店の人が言った通り、まだ目当ての山菜を探すには早かったようです。
空が曇りだし一層気温が低くなったので退散、来た道を帰っていると遠くで熊を発見しました。
川を夾んで距離があった事や、当初は小さく見えた事もあり「あの程度の熊ならどうにでもなる」と思いましたが、近づくに連れサイズが変わって行く…。(当然ですが(笑))
一番近い距離まで行くと思ったより数倍デカイ、熊との間に川があり絶壁にもなっているので襲われる可能性は極めて低いですが、それでも恐れを感じます。


生まれながらに弱者で在る人間が、生まれながらに強者としての存在に恐怖する本能は、唯一の対抗手段である知性をもってしても制御できません…。(その恐れの感じ方が知性なのでしょうけど)
これが同じ路線上だったらと思うと背筋が凍りますね…、「あの程度の熊ならどうにでもなる」なんて傲りは捨てて、改めて慎重になろうと思いました。

一方の熊は、こちらをチラチラ見てはいましたが若芽を食べるのに夢中で、あまり気にしていない感じでした。
威風堂々と言いますか…、相手にされていない感が伝わります。(その方が幸いで、相手にされた方が怖いですけど(笑))


こんな感じで山菜探しを終えました。(山菜の収穫は無しです)
ゴールデンウィークにはもっと春らしくなっているかと思いますので、自然を強く感じたい人は遊びに来ると良いと思います。(でも油断は大敵ですよ!)
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