作者の思考

姫川安全利用点検

2016年04月20日

ゴールデンウィーク前の姫川安全利用点検に参加しました。(河川モニターは半強制的に参加です(笑))

去年は仕事(加工)が忙しく参加できなかったので、今回が初めての参加となります。
最初の印象はあまり良く無く、時間通りに始まらない事にイライラしました。
私的に早く終わる分には良いですが、始まりが遅くなるのは迷惑です。
人の都合で待たされるのが一番無駄、5分前には集合してろって思いました。(糸魚川の一人が遅れただけですが(笑))
とは言え私も勘違いで受領式を忘れ、関係者さんを待たせてしまった事もあるので人の事は言えませんね…。(印象が悪いのは私も一緒でしょう(笑))


とにかく点検開始、基本的にはいつものモニターと同じ要領です。
人数が多かったのにビックリして「オッサン同士のピクニック」になるのか心配でしたが、自分なりに疑問に思った事を聞きまくった事で色々と学べました。




雪を残す山々が美しい中、まず気になったのはグランドのネットです。
強風で外れたりしていたので、それの管理を聞いてみました。
ここは市で管理しているので糸魚川市役所の管轄なのだそうです。
見てくれ悪いし普通に外しておけば良いのに…、使用する際にネットを張るシステムでは無いのだろうか?


子どもが使う際はネットを張り、大人の場合は外すのだそうですが、基本は外しておいた方が良いように思えました。
でもそのネットを保管しておく場所が無いな…、ベンチがあればその下に畳んで置けるけど。
ちょっと横着な感じがするのは私だけだろうか?(これも田舎の良さなのかな?)


最初は天気は良かったですが不安定な天候だったので、曇ったり晴れたりを繰り返していました。
以前は細かった姫川に一番近い測道は、広く整地されていました。
そこと繋がっている河川敷の中央付近も綺麗に整地され、水防演習に備えているようです。(主に駐車場になるようです)
例の5月の訓練だけでは無く、幾つかの訓練が予定されているのでそれにも活用するのだそうです。(そう言う答えでした)







この芝生の養生地も数年前からやっていますが、あまり意味がないようなので撤収する予定だと言っていました。
確かに芝生ではなく他の草花が育っていますね…。
でもこれはこれで綺麗なので、昆虫たちに残しても良いかと思います。(個人的に)
立入禁止のロープはいらないですが(笑)





ここら辺りから5月の水防演習地になるようです。
現在は関係者以外は立入禁止で、ロープが張られています。(この日は関係者なので入ります(笑))




とりあえず近くの石の公園と奴奈川の里の公園を撮影しました。
これから良い季節なので、是非遊びに来て下さい。





更に上を点検して行くと、石灰石を運ぶベルトコンベアの屋根の破損が見つかりました。
この前の強風で飛ばされたのでしょう、屋根の一部が下に落ちていました。





屋根を確認すると空いている部分を発見、でも何故か二カ所あります。
落ちていた屋根の残骸は一個、もう一個も何処かにあるのだろうか?
それとも以前に破損してそのままなのだろうか?
これは高田河川国道事務所が報告するそうです。(明星セメントに報告するのかな?)





点検をしている内に徐々に天候が悪くなってきました。
冷たい風が吹いてきて、どうも荒れそうな雰囲気です。




姫川本流に一番近い整地された場所に荒れた様子は無いですが、堤防よりの整地した場所には水が溢れたような形跡があります。
砂が上がり、たくさんの流木も上がっています。
でもその理由は簡単で、雨などで水かさが増した際に「支流の通り道を流木が塞いでしまい溢れた」ってだけのようです。
なので詰まった流木を除去し続ければ、水が溢れる事は無いのでしょう。(流木自体を減らす必用があるのでしょうけど…)






整地した場所には部分的に、あえて整えていない場所がありました。
理由を聞いて一番納得のいった答えは「演習で橋を架けたりするから」でした。
なるほど、下手に砂利で整地するとズレたり埋もれたりするので、元の地肌が出ていた方が安定するんですね。(納得のいく答えは、寺島地区の代表のお爺さんがくれました)
それに実際は整地されていないのだから、より本格的に行うのでしょう。


この他にもそのお爺さんが、色々と話してくれました。
10年前にも大きな演習があって、自衛隊なども含めて演習したそうです。
体験してきた話を聞くのはとても面白い、その当時はもっと河口で演習を行ったそうです。
姫川で大きな災害があった時代なので、その演習は圧巻だった事でしょう。
今回も大がかりな準備なので期待が出来るかと思います。


天候は更に悪化し、急激に気温が下がり始めました。
まさに竜巻の前兆です、雲も渦を巻き下に繋がろうとしているようにも見えました。


冷たい小雨が降り始めて、いよいよ危険なのでは?、と感じていたのですが、それを気にしていたのは私だけでした(笑)
こっち(新潟)の人達は慣れているのかな…、結果は竜巻も起こる事無く暗い雲は拡散して山の方へと移動して行きました。
この中で一番臆病だったのは私だったのかもしれませんね(笑)


河口で特に印象的だったのは「ゴミの多さ」です、毎月1回はゴミ掃除をした方が良いように思えました。
上流からのゴミも集まっているので、寺島地区の人達だけじゃなく、寺島〜根知地区ぐらいから清掃活動員を集める必用があるのでしょう。(あとは建設業者や、釣り・石探しを楽しむ人達も)
一斉にやれば1日で終わりそうな感じもするのですが、集まる人数(規模)によるのでしょうね…。
ゴミの件は改めて見当するそうです。(元を断つのが最良ですが、現実的に難しい)


次の点検は大野なので、大野の集合場所へ移動します。


過ぎて行った雨雲を追うような感じで、大野に着きました。
またまた寒い、「さっきまでの陽気はなんだったんだ?」って感じです。
小雨の降る中で点検開始、この場所は主に堤防の上からの点検です。




河川敷は雑木林が残っている場所と伐採されている所があり、予算の関係で途中になっているようです。
やっぱり河川敷を利用するなら雑木林は無い方が良いでしょう、見栄えも良いので下りて姫川の近くまで行きやすいと思います。




ここでは同じ河川モニターのお爺さんと話しました。
私が危惧していた翡翠関係の人では無く、同じ名字だっただけの別人でした(笑)
このお爺さんにも、色々と話をしてもらい昔の体験を聞きました。
昔は流木が貴重だったようで、姫川には一つも無い時があったそうです。

取り合いになる程の需要だったらしく、流木に石を乗せて確保するのが暗黙のルールだったのだと話してくれました。
現在とは大違い、今では流木を燃やしていたなら「煙が迷惑だ」とか「消防に通報する」とか言われる時代になっています。
かつては生活に欠かせなかった大切な燃料だったものが、今では誰も相手にせず廃棄にも迷惑する存在になってしまったんですね…。
ちょっと団塊の世代に重なるものがあって、色々と考えさせられます。

他にもイワナ・サケ・ヤマメなどを川に放流する仕事をしていた話も聞き、遊漁料を払わない者がいる事や、川に戻ってくる前に川の入口で捕られる事(主に漁業)などの問題点も詳しく知る事ができました。(経験者の話なので勉強になる)
翡翠に関わる昔の話も聞けて、改めてこの領域はどうにもならない事を認識しましたね…。(教師が重機で盗掘して警察に捕まったとか(笑))
また機会があれば、色々と教えてもらおうかと思います。


話は点検に戻って、この看板から出ているアンテナみたいなのは「鳥除け」なのだそうです。
どうでもいい事ですが、気になっていた人もいるかも(笑)
私も初めて知りました。




ソメイヨシノは終わりましたが、ボタンザクラはこれからです。
より濃く色づく桜を楽しんで、4月の春を堪能したいと思います。


そう言えば新しい所長さんから、桜づつみの桜について教えてもらいました。
これらの桜は景観の為だけで無く、堤防が破損した際の補強材料にする為にあるのだそうです。
また桜の根が堤防を浸食しないように、一定の範囲から根切りされて植えられているのだそうです。
そういった事を知ると、桜が咲いている時だけ見るのでは無く、葉桜になってもその様子を伺う事が面白くなります。
昔の人って本当に賢かったのですね。(実際に即戦力の補強材料となるかは疑問ですが、ちゃんと理由があるのが素晴らしいと感じました)


こんな感じで今回の点検を終えました。
ちょっと気になった事は「糸魚川市役所の人達が浮いている」って事です。
私も質問するのは高田河川国道事務所の人や、地区代表やモニターのお爺さんでした。
だって「明確に答えてくれそう」なんだもの(相田みつを風(笑))
逆に糸魚川市役所の人達はどうも心許ない…、明確な答えが返ってこなかったら気を使うし…。

でも最初は私にとって知らない人だけだったので、話しかけなければ浮いていた事でしょう。(私の場合、話しかけていても浮いていたのかも?)
とにかく話して「相手が愛想のある人なのか」を知る必用がありますね。
一種の連帯感があって同じ部署で行動しがちですが、皆人間なのでそれぞれに学べる事があるようにも思えました。

まぁ、河川モニター以外は役職があって、そういった肩書きが障害になっている感もありますが、そうであるなら肩書きのないモニターは遠慮せず自由に話して良いのでしょう。
今回は寺島地区のお爺さんと、同じモニターの大野のお爺さんと、新しい糸魚川主張所の所長さんの三人とは話が合いそうだと解りました(笑)
その他は「お互いが今後関わる事も無いだろう」って感じの人達なので、なかなか繋がりを築く事は難しいかと思います。(短時間の点検作業だったので無理も無いか)

本当なら水防演習を一緒に行えば(同じグループで)、急速に結束力が増すのですが現実的ではないですね(笑)
人の縁というものは意識して行動する事も時には必用になりますが、巡り合わせの要因が大きいので無理せずにそれに従って歩めば良いのでしょう。

今年でモニターも最後となりますのが、この事で繋がれた縁が在ったのなら喜ぶべきだと感じます。


それはさておき本業のアピールもしなくては…、ちゃんと「創作活動をしている」って事はここで断言しておきます(笑)
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