作者の思考

河川モニターの返答(9月分)

2015年10月20日

提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

大野付近の返答です。








「河川敷の草や木が季節の移り変わりを教えてくれます、川に棲む生き物にとって草
や木は重要な環境ではありますが、川を管理する上ではときどき困りものになります。
堤防を管理したり、水を流すことだけを考えれば草や木は無いほうが良いのですが、
それでは自然が損なわれてしまいます。特に姫川のように変化の激しい川は、必要以
上に手を入れない(入れられない?)環境も何かと出会ったり、発見したりする場と
して大切なのかなとも思えます。ただ、人為的なゴミは自然環境にとって「毒」でし
かないので、捨てられないようにする妙案を模索中です。
 夏場に姫川は水量が少なく、用水や釣り人もぎりぎりの状況でしたが、9月に入っ
て姫川流域での降水量は周期的に変化し、中旬以降は1週間毎にまとまった雨があり
ました。水位も山本水位観測所で1〜2m程度上がりましたが、すぐに元の高さまで下
がっています。確かに藻が付いた石を転がすほどでは無かったようです。川底の石に
ついた藻で増水の状況をはかる視点はさすがです。
 関東から東北で大きな被害を出した台風18号も姫川では大きな影響も無くやり過ご
せました。このまま出水期を抜けられるかと思っていたら、10月2日に流域で10
〜30mm/h程度の雨が4〜5時間降った影響で、山本水位観測所の水位が1.01mまで上が
りはん濫注意水位の一歩手前まで上昇しました。(今年度最大の出水です)また、水
位上昇速度が早く1時間に最大2m上昇した時間帯もありました。鬼怒川が9月10日に決
壊したときのように、雨雲が長時間流域に留まればさらに高い水位に短時間でなって
いた可能性もあります。姫川の水位上昇速度は鬼怒川よりも相当早いようです。
 川原の中の調査は、出水による土石の動きを把握するために、川原の土石の蓄積構
造を調べていました。この他、流量調査など夏場の出水時にいろいろなデータを集め
ています。
 引き続きお気づきの点があればご報告の程よろしくお願いします。」


との事でした。


人間の都合だけを考えて河川を整備するのであれば、生物として存在価値は無いです。
ある時期は草木が生え、ある時期は整備される、そんな事の繰り返しが良いのでしょ
う。
そうで無くては土も生まれないので、基礎(大地)が貧弱になって行くだけです。
(そこにコンクリをうっても意味が無い(笑))
様々な存在との出会いの場として楽しめるので、バランスを大切に管理する必用があ
りますね。

以前にも書きましたが、あの場所にゴミが集中する理由が解らない…。
橋から捨てる事が多いようですが、わざわざあの橋に捨てに行くのだろうか?
バカのやる事は、道理が無いので考えても理解できない(笑)

この頃は集中して雨が降る日が増えてきました。
晴れた次の日が大雨になったりして、連休などは天気に翻弄された人も少なく無いで
しょう。
これからの時期は海が荒れるので、川の急激な増水と合わさったら危険な状況になる
かと思います。(水の出口が塞がってしまうと大変危険)

人間が可能な限り堤防を整備しても、自然の前では破壊される時は簡単に壊れます。
被害を最小限に防ぐ効果を期待しながら、必ず壊れる時を覚悟していた方が良いのか
もしれません。(先日、小滝川を見てきて改めて感じました)
幾度と無く水害を経験したきた糸魚川ですから、その準備は怠ってはいない気はして
います。(希望的観測)

やはり川の中央付近の作業は、工事では無く調査だったんですね。
土石の動きのデータ、かなり興味があります。
なんか樹の年輪みたいで、姫川の歴史を語ってくれそうです(笑)

自然には人間が知らない事が、山ほど存在しています。
世界を大きくして行くのも大事ですが、もっと身近な小さい事を知った方が良いよう
に思えます。(宇宙も縮小するようですし(笑))

まだまだ自然から学んで行ける年齢なので、必ず訪れる衰退の時期まで己を高めて行
こうと思います。(本質を同じくした人からも、学んで行けたらと思っています)
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