作者の思考

作品紹介

2015年05月03日

今回は、万葉の垂飾と叢雲の垂飾の紹介します。

まずは、万葉の垂飾の紹介です。
緑と翠が入り交じるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が万葉と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で森を意味する「ニタイ」を名前
に加えました。



新緑から深緑へと変わりゆく景色を映す、そんな生命の躍動を感じさせる作品です。
裏側には雪から大地が現れたような景色があり、それを自身の側にする事で、己の魂
の躍動を表側に伝えます。(大地の栄養を得て育つ樹を、イメージしてみました)
基本的に従来の万葉の垂飾と同じコンセプトで、よりそれらを強く表現したいと思い
名付けました。





透明度も高く、光を受けて美しく輝きます。
これから訪れる、祝福された夏の景色を楽しめます。




次は、叢雲の垂飾の紹介です。
黒地に稲妻のように白が流れるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が叢雲と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で雷を意味する「カンナ」を名前
に加えました。




梅雨の雨雲を想わせる景色を映し、暗雲を切り裂く稲光を感じさせる作品です。
武の象徴色である黒に白の雷の模様、自然が創る完璧なバランスだと感じます。
先端を鋭利にする事で、より雷のイメージを強く感じられるように加工しています。





透明度は低いですが、強い光源だと白の部分が少し透けます。
強く在ろうと願う者の胸に、飾られる事を祈ります。





まだまだアイヌをテーマにする垂飾を作って行きます。
このタイプの垂飾は、大珠(イザナミ)の系譜として制作しているので、自然の景色
と同時に、女性の強さや優しさも込めたいと思っています。
当然ながら私は男なので、表現できても強さの領域だけでしょう。
よって、コラボでは女性の優しさを表現する作品となればと思ってます。

ちなみに男が身に付けても大丈夫です。
むしろその方が戒めとなり、無用な対立が無くなるかと思いますし(笑)


これがイザナミの八雷神だったら効果覿面かも、でもよっぽどの事がない限りは身に
付けられないでしょうね…。(そんな時代が来るのだろうか…)

まぁ、表現としての作品制作は、進めたいと思っていますけどね(笑)
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