作者の思考

作品紹介

2014年09月23日

今回は、月読命「月花」-壱-の紹介をしたいと思います。

月の光を受けて咲く宵の花々を連想させる、紫のヒスイで制作しました。
その花の彩りが、月本体にも映っている姿をイメージしています。
所々に見られるチタン石が、月のクレーターにも見えて魅力的です。




柔らかな紫色で、光源により濃淡が変わってきます。
特に日光下だと華やぐにように煌めくので、非常に美しい紫ヒスイです。
現実の月も太陽により輝くので、その道理により特に綺麗に見えるのだと思います。




こちら側も紫に染まっていて、特にお尻の部分は濃い発色が見られます。
淡いですが緑も頭に入っていて、紫と緑の二色を楽しめます。
チタン石の周りが濃い色を示す事から、発色の起因に深く関わっている事が見てとれます。




透明度は高くありませんが、強い光を受けると光の反射と透過が同時に行われ神秘的に輝きます。
表面の翡翠輝石は若干透けて、その少し奥の翡翠輝石は光を反射しているのだと思います。
紫に包まれた月が、健やかな成長をもたらし、大成へと導く事を願います。




基本的に川で出会えるタイプの紫ヒスイで、海の転石とは異なります。(川は海と繋がっていますので、このタイプも海で拾えたりしますが)
その中でも、特に紫色の濃いヒスイを加工しました。
思い通りの作品に仕上がって満足、紫色の配置も狙い通りです。

最近では紫ヒスイは少なくなり、このレベルで制作するのは困難になっています。
今後も大切に、無駄にならないよう活用して行きたいと思います。
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