作者の思考

作品紹介

2014年06月12日

美しい紫ヒスイで作品を制作しましたので紹介します。

濃い紫色に染まったヒスイで、勾玉の首飾りを制作しました。(古代っぽく)
この季節に合わせて紫陽花の葉に乗せて撮影してみました。
浜辺に咲くヒルガオにも見えて、憂鬱な梅雨の時期でも心を楽しませてくれます。
頭部には緑色も入っていて、咲き誇る「花」を感じさせてくれます。




樹齢1000年を超える屋久杉の丸玉ウッドビーズ3個を合わせて、普段使いに適しているスエードで首飾りにしています。(四角いウッドビーズ2個は通常のウッドビーズです)

加工したのは小滝(昔)の紫ヒスイで、今では濃い紫のヒスイは数が少なく入手が困難です。
昔は沢山あったのかな〜、と考えると羨ましいですね…。
でもきっと「今よりは多少あった」というレベルで、大量にはなかったのでしょうね…。
何せ「奴奈川の底なる玉」なんですから!


糸魚川ヒスイの紫色は、光源によって濃く見えたり明るく見えたりします。
どうも強い光(白色の光)により影が薄れると明るい紫色に見えて、逆に弱い光により影が強まると濃い紫色に見えるようです。(小滝系の紫ヒスイは特に違いが分かりやすいです)
透明度は低いですが、それでも表面のヒスイ輝石が僅かに光を透す事で、紫色が変化するのだと思います。
この事で、少し濁っている白地も光を受けて、そのちょっとの濁りが見えなくなったりします。(ちょっと「強い光でシワを飛ばず女性の撮影法」に似ているようにも思えます(笑))
白地に淡い紫色が混ざって濁る事も多いので、灰色なのか紫色なのかの判別が難しい場合もあります。

ちなみに紫ヒスイは黄色の光源の下だと、より濁って見えます。(ちょっとでも濁って見えます)
よって朝焼けや夕焼けの光で見た場合には、紫ヒスイは鮮やかさを失います。
そして、夜の白色光源で見ると鮮やかさが増します。(っていうかそれが本来の色)
自然光は季節ごとに色合いが違っていますので、本来の紫ヒスイの発色を見たい場合は夜に限るかと思います。
そう考えると紫ヒスイは、色彩で例えると「ヒルガオ」ですが、咲き誇る美しい姿は「ヨルガオ」と例えられるかもしれませんね。(この時期は、暗い梅雨に咲く紫陽花に例えていますけど(笑))

色彩により朝も夜も楽しめるなんて、流石は神の石ですね!
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