作者の思考

新作紹介(千徒)

2013年04月30日

異玉の新作、千変の幼生の紹介をします。




白地に淡い翠が入ったヒスイで制作しました。
遅い春の訪れと共に、誕生し成長する幼生を表現してみました。
口をつけることで、可愛らしい姿に仕上がったかと思います。(葉をガツガツ食べる感じを出しました)
ヒスイ自体も透明度が高く、光にかざすと彩雲のような景色をその身に映します。




こちらも白地に淡い翠が入ったヒスイで制作しました。
横幅をもたせたので、ゆっくりと動くのんびり屋の幼生となりました。
こちらには切れ込みによる口はつけませんでしたが、モシャモシャと葉を食べる感じは表現できたかと思います。(ちょっと動物っぽいかな)
光にかざすせば、魅力的な模様と彩が映し出されます。


俗に言うと「子持ち勾玉」の部類になるのでしょうが、私的には定型勾玉はサナギに近い状態だと考えている為、その状態で子を持つ事には疑問があります。(これは個人的な考えです)
なので私は異玉として、始まりにして千変する幼生を表現しています。

今のままでも独特な魅力がありますが、やがて万化の蛹となり、精霊の加護を受け羽化へと向かいます。
どんな存在にも順序があり、その過程での姿も表現して行きたいと考えています。

現在で私の最終形態である神玉へと成長させておけば、未来ではその先へ進む「成長を表現する者」が現れると考えています。
そうなれば、この遊びは終わる事はありません。

これが現実になれば、私が生まれてきた意味も在ったのだと思えます。(その時は生きてませんが)



仲間との出会いや遺跡発掘の体験で、自分の原点に戻れそうな気がしています。
色んな鉱物での創作、私の原点はここにあります。
結局、異玉も生玉も色んな種類の鉱物で加工する為に作ったカテゴリーで、自由な創作を担っています。(特に異玉が担っています)

ヒスイの縛りがあるのは神玉だけ、なのにいつしか一つの基準にとらわれていたようです。
これでは自由な発想やデザインは生まれてきませんね…。
それぞれの役目を見直して、再構築していかねばと思っています。

今回の異玉はヒスイで作りましたが、次回からは赤石や軟玉などでも加工したいと思います。

ちなみに事代主のデザイン案が出来ました。
後は試作を重ねてデザインの調整をして行く段階となりました。
完成のお披露目は、恒例としている一月一日に出したいと考えています。(この加工が仕事納めとなり、この展示が仕事始めとなる感じです)
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