作者の思考

作品紹介

2013年03月07日

ヒスイでibitsロゴを制作したストラップが仕上がりました。
自分が作った品には、全てロゴを入れていきたいと考えて色々と試してきましたが、ヒスイで制作する事が一番相応しく、コストも少ない事が分かってきました。
結局、小規模な仕事なので「自分が動く事が利益になる」これが基本なんですよね。

ケータイがスマートフォンに変わっていく世の中で、ケータイストラップの用途は見込めませんが、バックや財布などに付ける用途は残っています。
どういった使い方があるのかを示すのも、表現の一つなので追々提案したいと考えます。

今回仕上がった品の簡単な紹介をしていきます。
カケラは幾つかの名称に分けて、そのヒスイに合うコンセプトで仕上げています。

叢雲のカケラとなる品


雨雲のような模様と色調のヒスイのカケラを使用したストラップです。
灰色は色として人気が低く、ありがちな色として認識されてしまいがちです。
でもその中でも魅力のある模様や、一つ一つ違った色の魅力を感じてもらえたらと思い制作しています。
今回のヒスイは透明度も高く、光に透けます。
灰色は銀色としても捉えられ、シルバーと合わせるとより効果が出せます。(そっちの作品も作って行きます)


芽吹のカケラとなる品




雪の下から芽吹くような模様と色調のヒスイのカケラを使用したストラップです。
白地に明るい翠が綺麗なので、スタンダードなヒスイとして認識されています。
光を受ける事で、より翠が膨張するので立春を表現するにはうってつけです。
冬には暖かさを、夏には涼しさを感じさせてくれると思い制作しています。
このタイプを海岸で拾うには、かなりの運と労力が必要でしょう。


万葉のカケラとなる品




緑と翠の葉が交るような模様と色調のヒスイのカケラを使用したストラップです。
芽吹のカケラと母石を同じとする、1ランク上のヒスイとなります。
その夏を想わせる彩は、木々のざわめきを感じさせ、風をも表現しているようです。
まさに「万葉」の言葉が似合い、古代へ思いを馳せる浪漫のあるヒスイです。
透明度もある程度あり、夏に一番輝くヒスイとなるでしょう。


翠雪のカケラとなる品





冬の終わりを想わせる模様と色調のヒスイのカケラを使用したストラップです。
抜群の透明度があり、雪解け水のように澄んだ緑色をしたヒスイです。
ガラスのような質感をしていて、暑い日には涼を感じさせてくれます。
キメが細かく磨く前では、ヒスイ輝石があまり見らない角砂糖のような質感です。
ヒスイのグレードで見ると、高い方に入るヒスイのカケラです。


森緑のカケラとなる品


朝靄の森を感じさせる模様と色調のヒスイのカケラを使用したストラップです。
全体が淡く緑に染まっていて、モヤモヤとした景色が山脈をも感じさせてくれます。
透明度は高くないですが、外では全体で光を膨張させて発色している印象を与えます。
萌立つ森林のように、これから始まる事への期待感を膨らませてくれます。
芽吹や万葉とは異なる緑が、違った魅力を発しています。


彩雲のカケラとなる品



日の光に色づく雲の模様と色調のヒスイのカケラを使用したストラップです。
遠目では白色だけに見えますが、すごく淡い翠がフワッと入っています。
光に透かす事で、より翠を感じる事ができるので「彩雲」に相応しいヒスイだと感じます。
このヒスイは芽吹と同じ母石であり、白地を雪と見るか雲と見るかで分けています。
模様が多く翠が淡いカケラを使用し、奥に隠れている美を見出す品となっています。


どの品もヒスイのibitsロゴを付けています。
このロゴは私自身には重要ではありますが、お客さんとしては必要ないのかもしれません。
ですが自分の品に愛着を持たせる為にも、こういった存在は必要だと感じています。

独立は自身で立つ事ですが、歩き出すには周りの支えが必要となります。(一人だけで進むだけなら独歩・独走として表するでしょう)
前に進む為に、どれだけの人に支えられるかが今後の課題となりそうです。

我を通しながらも支えられる…、それは流石に無理があるでしょうけど…。
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