作者の思考

冬の海辺

2012年12月07日

こちら糸魚川も寒さの厳しい冬に突入しました。
雨の日が多くなり、海は荒れ放題。

そんな日々でも奇跡的に穏やかな日がありましたので、海辺に行って来ました。


雪ようにキラキラとヒスイ輝石が美しい白翠ヒスイの漂石です。
所々にですが、淡いですが明るい翠が入っているのが見られます。
眺めていると、雪解けにフキノトウが芽吹く景色が見えてきます。


画像では分かり難いのですが、こちら側の方がヒスイ輝石がキラキラと輝いています。
色だけでなく、新雪のような、白い絹のような質感もヒスイの魅力の一つですね。
このヒスイは純白では無く、ほんのりと翠が溶け合っているのが見てとれます。


練られているタイプのヒスイなので、弱い光源でもぼんやり透けます。
翠が全体を染めるまでにはなりませんが、透った光が膨張するように輝きます。
浜辺では色んなタイプのヒスイが拾えますが、このタイプのヒスイに出会えれば「運が良かった」と言っていい出会いだと私は思います。


ちなみにクリソプレースです。(ヒスイじゃありません、一緒に拾えたので紹介します)
かなり良い状態で拾えたのではないかと思っています。
殆どの石英系の鉱物は、海ではガサガサになっている物が多いです。
しかしこの二つは乾いても粉っぽく成らず、表面が滑らかな質感なのでよほど硬度があるのでしょう。
あるいは海で漂った期間が短かったのか…、何であれ淡翠と濃緑のサンプルが手に入ったのは嬉しい限りです。

こういった状態ならばヒスイでなくても、残す価値があるかと私は考えています。
まだまだ糸魚川には「未来に残すべき小さな存在」があるので、可能な限り見つけておきたいです。(最終的な展示場・展示方法も、今から考えておく必要がありますね)



今の時期は波も高く風も激しいので、よっぽと状態が良くない限りは海に近づかない方が賢明ですが、良い状態の時は釣り人も多く訪れるので、それを目安として訪れると安心かもしれません。(一人より心強いでしょうし…)

くれぐれも危険な状態で無理をしないで下さい。(損得勘定でやってる者は自己責任で勝手にどうぞって感じですけど…)
ボーダーラインを超えてしまうと、もう誰からも同情されなくなります。
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