2012年08月17日
糸魚川では海岸でヒスイを拾えるのは有名ですが、ヒスイ以外にも「綺麗なカケラたち」を拾う事ができます。
今回は、そのカケラたちの一部を紹介してみます。
コランダムと言う、ルビーやサファイアの原石となる鉱物です。
青色なのでサファイア系の発色となります。(サファイアはルビーよりも色の幅が多い)
もちろん宝石になる程の純度は無く、鉱物として同じってだけの事ではありますが、その中でも今回のコランダムは綺麗な分類に入るかと思います。
和名は漢字は違いますが、ヒスイと同じ鋼玉(こうぎょく)と書きます。
最初は紫ヒスイかと思い拾いましたが、発色・質感・重さが違うので初心者で無ければ、コランダムだと気づく事が可能だと思います。(ヒスイ以上にレアな石)
透明度は低く、端の一部分が若干、青紫色に透けるくらいです。
小さいですが、初めて拾ったにしては満足のいくコランダムです。
一般的に軟玉と言われている、ネフライトと言う鉱物です。
中国の玉(ぎょく)の大半は、このネフライトを指しています。
初心者が良くヒスイと間違える鉱石で、軟玉と言う事もあり「柔らかいヒスイ」と勘違いされる人もいますが、これは全く別の鉱物です。
糸魚川で拾えるネフライトは、くすんだ緑色が多く石質もあまり良くありませんが、たまに良質のネフライトを拾う事ができます。
大抵は小さいのですが、中には手の平くらいの良質ネフライトも存在します。
石質の見極めは、乾いた時に「ヒスイと同じような質感」であれば良質となります。
表面が白くならず、艶やかな質感です。(手の汗などで擦らない状態で確認する)
色調は様々ですが、透明度の高さが良質になる条件のようです。
チューライトと言う、ゾイサイト(灰簾石)の一種の鉱物です。
漢字では桃簾石と書くようで、「桃」ではなく「桜」であったら…、とよく思います。
(桜の方が日本的に感じるからってだけの理由ですが…)
青色だとタンザナイトになるようで、その場合は一気に価値が上がるようです。
ピンク色のチューライトも最近は認知されるようになり、価値が上がりました。
大抵のチューライトはピンク色が薄く、白色に近いものが多いです。
海で見かける事も少ないので、ヒスイ並にレアな石あり、その為か昔はピンクヒスイとして扱ったらしいですが、全く別の鉱物なので誤解のないようお願いします。
石質の見極めは、ヒスイと良く似た結晶が緻密である事と、ピンク色が濃い事です。
透明度は、質による差があまりなく、弱い光でもぼんやりと透けます。(現段階の糸魚川で拾う事が可能なチューライトの透明度です)
普通の海岸石とは明らかに色調が違うので、あれば見落とす事はないでしょう。
■注意事項です。
ここ糸魚川でヒスイを含めた綺麗な鉱物を拾えるのは、とても浪漫がありますが常識の範疇での採取をお願いします。
許容範囲を超えた所行の場合、「盗賊」として末代まで恥を曝す事になります。
(糸魚川を国とするなら略奪者となり、住民ならば国賊となるのでしょう…)