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作者の思考
夏を待ちきれず
2012年05月17日
大好きな夏を待ちきれずに、こんなデザインを作成しました。(実寸はA4サイズ)
かなり以前から考えていた、Wbe用図鑑の企画として形にしたデザインです。


タイトルは「birth」で、以前に私が撮影した画像を使っています。(無断転載禁止)
この場合の「誕生」のコンセプトは、「孵化」ではなく「羽化」を指しています。
今回は、私が一番好きなセミの羽化をメインとして、その場での感動などを書いています。
(二番目に好きなのはトンボです)
羽化のみの図鑑として形に出来ればと思っていますが、個人規模だと流石に大変ですね…。

人によっては気持ち悪いと思う人もいるでしょうが、この羽化の時こそが昆虫の一生の中で、一番美しい場面だと私は感じています。
その姿は透明感があり、ヒスイにも良く似ています。(内から光を放っている感じです)
セミ(特にアブラゼミ)の羽化したての姿は、海岸で良質ヒスイを見つけた際の姿と同じに感じます。

幼少より昆虫が好きで、その中でもセミが大好きでした。
セミが鳴くと、呼ばれたように虫網を持って走り回っていたのを思い出します。

何故そんなに好きだったのかは未だに良く分かりませんが、この仕事をするようになって、そのヒントに幾つか気づく事ができました。

一般的な昆虫の成長を見ると、卵→孵化→幼生→蛹→羽化→成体となります。
これを私の計画に合わせてみると、大珠は「不変の存在としての卵」で、やがて来る孵化に備えて力を蓄えている状態、異玉は孵化をすませ「第一段階の成長を進める幼生」で、再び誕生する為の準備をしている状態、勾玉は大珠と同じで「不変の存在としての蛹」で、羽化に備えて蓄えた力を守っている状態、生玉は「無事に羽化できる為の自然の加護」で、精霊が宿る事により二度目の誕生を可能にする状態、神玉は羽化であり「第二段階の成長を進める成体」で、今まで継がれたもの全ての集合体として成長する存在です。
(これより先の第三の進化も考えられますので、可能性は無限大です)

私が最終的に望むのは、地球(神)とのコラボレーションです。
もう人は自然そのものから、神を感じる事が出来なくなっているのではないだろうか…、と考えてしまう事もありますが、呼び起こす「きっかけ」があれば再び感じとる事ができるようになるでしょう。

今は一方通行の片思いのような状態ですが、必ず自然から何かしらの応えを得たいと考えています。
(他者との競争ではなく、自分との勝負であり、審判が人間以上の存在の地球であるって感じです)

人は常に自然から学び、自然の資源を使うことで成長してきた事が良く分かります。
根本は皆同じ道理で動き、人自体から地球と切り離した存在など生まれてこない事が理解できます。

人の作ったものは「人間の本質」を映し出しています。
人間社会に存在する全てのものは、人の本質を具現化した存在だと認識すべきです。
人の「素晴らしい部分」と「浅ましい部分」とに向き合って、人を再認識した方が良いでしょう。

とにかく人としての「燃費の悪さ」はどうにかした方がよい、本当に未来を考えているのだろうか…。
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