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作者の思考
ヒスイへの道「石英編(伍)」
2012年05月07日
久しぶりですが、石英の話をしたいと思います。


今回は水色の石英のサンプルを紹介します。
ゴツゴツとした水色の塊が集まっていて、川での採取なので川擦れにより丸みを帯びています。
本来はもっと角張った結晶だったのでしょう…、そのサンプルが手に入らないのは残念です。


側面にも小さな水色の塊が幾つも見られます。
その他にも黄鉄鉱や白色の石英の層を見る事ができます。
キツネ石と言われる鉱石に良く似ていて、前回のクリソプレーズにも母石が似ています。


逆の側面には、緑色の石英が入っています。
濁った緑なので綺麗ではありませんが、よく見ると白色の石英の中で緑色が混じり合ってる感じです。
この石は上から、青→緑→白と三つのラインに分かれているのが面白いです。

緑色や紫色の石英はタイプが違っても多く存在していますが、青〜水色の石英は珍しいと思います。
植物でも青色は種類が少なく、青は色としての希少性はかなり高いようです。

この大きな塊の部分でルースを作ったら、きっと水の結晶のような品ができるのでしょう。
もう一つ同じサンプルが拾えたら磨きたいと思っていますが、未だ一つしか拾えません…。
小さくても良いので、もう一つは拾いたい!


石英も加工意欲を沸き立てたのですが、ヒスイという鉱物を知り、国産ヒスイの歴史を知れば、私が何故この存在に自分の意志を刻むのかが理解できるかと思います。
この話は、また別の機会に書いていきます。
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