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作者の思考
作品紹介(コラボ作品)
2022年12月06日
今回もシルバーアクセとコラボした作品を紹介します。

まずは万葉の上位にあたる「神緑」のカケラでのペンダント、深い緑色と石質の良さが魅力のヒスイです。
抜群の艶と透明度を備える優秀な素材ですが、ヒビが多く大きな品を作ることが困難なヒスイでもあります。(糸魚川のヒスイにありがちですが…)
小さく細長いルースでしたが、無理を言って裏窓に四葉をデザインしてもらいました。




光に透かすと翠にも見える神秘的な透過光を示します。
まさに成長の色であり、幸運を呼ぶに相応しいと感じます。




次は碧を示す「青海」のカケラでのペンダント、全体に淡く碧が広がり特に中央付近は濃いめの青(海を想わせる青)が見られます。
練られた石質により透明度と光沢が際立つ碧ヒスイですが、暗めの発色なので裏窓を大きく空けることにしました。(シンプルですが水滴もイメージしています)




光に透かすと僅かに緑が見られ、青緑(碧)のヒスイであることが分かります。
赤と並ぶ原点の色、「生命そのもの」を表す象徴色として珍重されているヒスイです。




最後は、すでに待ち遠しくなっている「開花」のカケラのペンダント、鮮やかな発色が魅力の紫ヒスイをルースに加工しました。
人生で最も華やぐ時間を閉じ込めたような幻想的なヒスイで、圧倒的な存在感を放ちます。
表(紫ヒスイ)を花びらとし、裏窓は「花の開花」をデザインしてもらいました。




光に透かすと滲むような開花色が広がり、花開く期待感と瑞々しさが多くの人(特に女性)を虜にします。
透ける紫ヒスイが少ない中で、ここまで白と紫の発色が綺麗なのは珍しいと言えるでしょう。(地が灰色のが多い)




小さかったり細かったりと、裏窓をデザインするには難しいルース(カケラ)たちでしたが、私が無理を言ってどうにか魅力的なペンダントを仕上げてもらいました。(高見澤さんに感謝!)

海岸転石でも制作可能、ヒビを避けての小さなカケラでも制作可能、基本(原点)として当然のことではありますが、それを実現させるのに16年かかった訳ですね…。(一人で高めていた期間(創作期間)が長かったこともあるけど)
この不定形ルースでの活用は、糸魚川のヒスイには不可欠だと言えるでしょう、それが可能になったことは嬉しい限り!、紹介してくれた友人にも感謝したいと思います。

このアクセサリー(作品)たちが人の手に納まり、永く愛させることを願います!



え〜、来年からは「神々(自然)との交歓の一つ」である探石も、再開したいと思います。
ヒスイ日和(探石記録)を待っていた人もいるのかな?、いなくても勝手に一人で行いますので問題はないでしょう(笑)

知人にガイドをしながら楽しんで再開したいと思います!
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