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作者の思考
ヒスイへの道「石英編(四)」
2012年02月17日
引き続き石英の話を続けていきます。


こちらは前回のサンプルとは違った場所で採取しました。
所々に緑色の部分があり、その緑色の中で層状に分かれているのが特徴です。(瑪瑙っぽい)
また、全体に入っている茶色の部分は鉄分の酸化(錆び)によるものだと思います。
片面を磨く事で特徴が分かりやすくなりました。


反対側の割れた面には、中央付近に空洞があったらしく、そこには微細な水晶が見られます。
同時に細かな黄鉄鉱も見られ、茶色の発色はこれが原因だと考えられます。
以前のクリソプレーズとは、かなり異なる形状をしています。


表面からも緑色が見られるので、磨けば色が出てくる事が想像できした。
母体が石英で、緑色の部分が瑪瑙、結晶の部分が水晶と言うような感じに思えます。
なかなか面白いサンプルを拾いました。

この川には石英系が多く、瑪瑙を苗床にして水晶が育っている典型的な標本もありました。
しかし緑色が入っているのは、このサンプルだけで他には拾えませんでした。
10年以上も前の事なので機会があれば、また探したいと思います。


鉱物愛好家は石英から始まると言うとおり、石英はとても魅力のある鉱物だと思います。
小学生の頃から水晶を探して、一人で川に行っていた事を思い出します。
あの頃に今のような知識があれば、もっと楽しく探せたのだろうなと思うことがあります。

こういった遊びを安全に子供に教えられるのは、大人だけだと思います。
一番楽しい時期に良い思い出や経験を残す事が、人の成長に重要な事のように思えます。
(同時に自然の厳しさも学ぶ事ができますし…)

つづく。
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