2020年10月31日
最近は雨が降り続いて気温も気分も下がり気味でしたが、最終日は気持の良い秋晴れとなりました。
これから本格的な冬へと向かうので、なるべく多くの太陽光を体に溜め込みたいと思います(笑)
それでは10月最後(本当に最後)の探石記録を書きます。
前回よりも青空が広がり、最高のヒスイ日和となりました。(10/31)
河川敷の植物からは緑が薄れ、黄色みの強い「実りの色」へと変わっていました。
外来種と思われる花が咲き乱れていましたが、見ている分には綺麗な景色となっています。(生態系などには大きな影響を与えるのでしょ…)
波は強くて長め、風も強くて石の動きが活発になっているように見えました。
段々と冬の海に近づいているのでしょう、まだ暖かいのが救いです(笑)
姫川の流れは穏やかで、相変わらず直線の出口に蓋をされている状態でした。
ここら辺から砂が多くなり、砂浜と化した波打ち際には求める石たちの姿はありません。
浜辺は相当な長さとなり、先端に近づくにつれ波の危険度が増します。
少しの気の弛みが命取りになる状態、ここは長居は無用なので引き返した方が賢明です。
この時点で見付けのは緑色石英(キツネ石)と通常の石英です。
緑色石英は、キツネ石にしては石英が多いタイプです。
特に下の明るい発色のは綺麗、でもヒビが多く石質も安定していないので加工には向かないでしょう…。(クリソプレースの成り損ないって感じかな?)
通常の石英は、形からヒスイだと思い拾い上げましたが、白すぎる事や軽すぎる事などで石英と判断できました。
河口には練度(自然研削)・練磨(自然練磨)が足りないヒスイの欠片が多いので、角張った石英は間違いやすい石の一つとなります。
私が石英たちと戯れている間に、親父がヒスイを見付けていました(笑)
淡い青銅色を示す碧のヒスイ、オンファスに近いタイプなので透明度は乏しいですが、磨けば光沢が抜群に出ます。
見たところヒビは無いので、加工素材として活用できるかと思います。
これはイザナギ(川)からの贈り物でしょう、イザナギが分解したヒスイ(カグツチのカケラ)を、同じ男(同性)に向けて「活用してみせろ」って言われているかのようです。
遥か古代の人たちも同じ事を感じたのだろうか…、ちょっと同タイプの先人と繋がった気分になれました(笑)
その後しばらく海を見ていたのですが、とうとうヒスイとは出逢えませんでした…。(私は見付けられなかった…)
風が強くて波しぶきが顔面に降り注ぐのは辛かったけど、最高の陽気だったので楽しかった、憂鬱な気分も吹っ飛びました。
河川敷では、初旬に始まったテトラの製造が終盤となっていました。
これも秋の風景、不景気な世の中ではありますが、護岸の備えは万全のようです。(石のまちとして、最も利益を上げているのが石灰石なのでしょうね(笑))
10月の最後に来られて良かった、更にヒスイも手に出来て最高です。(親父が見付けたヒスイだけどね(笑))
更に驚いたのは、まだギンヤンマが飛んでいた事でした。
凄い生命力、さすがはヒスイの聖地だと改めて感じます、あとは「人間自体が認識する事」で、あまりにも無知蒙昧な者が多いのは残念です…。
いつの日か「定められた役割」が果たされる事を願います。