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作者の思考
ヒスイ日和(長月の弐)
2020年09月18日
まだまだ暑い日が続いていますが、夜になると気温が下がり冷房が必要なくなるようになりました。(寒いくらいの夜もありました)
夏の終わり(晩夏)〜秋の始まり(初秋)の季節の変わり目、不安定な気温差(天候)に適応しながら活動を進めたいと思います。(涼しい時間が増えた分、行動しやすくなりました)

それでは9月二回目の探石記録を書きます。

こちらも久々の姫川河口、午前中は気持ちよく晴れていたのですが、昼になったら曇天が広がってしまいました…。(9/16)
残念な空ではありますが、その下の植物たちは躍動を残しつつ、命を繋ぐ実りの準備に入っているようです。




浜辺は波が強くて良い感じ、光源が乏しい状態でしたが石の動きはありそうです。
何でも良いので「面白く美しい石」を目指して歩き始めました。




歩き始めて2〜3分、日本海では珍しい感じ?の南国風の巻き貝を発見(笑)
同時に親父が久々のヒスイ転石を発見しました。


南国風の巻き貝は初めて見るタイプ、誰かの食べ残しじゃないだろうな…。
そもそもに可食なのかも分からない(笑)、でも綺麗なのでサンプル(飾り)にします。

ヒスイ転石は少し粗いタイプ、お餅と言うよりは「おはぎ」って感じですが、正方形に近いキラキラ(翡翠輝石)が表面にビッシリと見えます。
久々に親父が見付けたので喜んでいました、こうした出逢いが人を惹きつけて何度も海に足を運ぶのでしょう。(この日は気合いを入れていたけど、開始数分で見付けるのは流石だ)


川との合流点に近づくと未だ入り江のような状態になっていて、波打ち際を川が横断する感じになっていました。(打ち上げる波を防いでいる状態)




海(イザナミ)からの恩恵は期待できない状態でしたが、川(イザナギ)の恩恵は受けているようで大きめの滅紫が入ったロディン岩を見付ける事ができました。


全体を見ればロディン岩ですが、滅紫の部分は灰簾石(アケビ石)と言えるでしょう。
なかなか広範囲に入っているので加工すると面白いかも、ヒビや石目も多そうなので切断してから作る品を考えようと思います。


川との合流点は穏やかで、まるで湖かダムのようになっていました。
良く見ると対岸は浜が繋がっているようです、こちら側の浜辺(波打ち際を横断する流れ)が、唯一の水の出口となっているのが分かりました。(早速、対岸へ向かいました)





対岸へ急ぎ向かう途中で「これぞ流紋岩!」と言う転石を発見。(まさに「読んで字の如し」ですね(笑))
ここまで「名が体を表している石(岩)」も珍しい、これもサンプルとして持ち帰ります。(最初に見付けた巻き貝と、色も模様も似ている気が(笑))




ワクワクしながら青海の海岸に到着、やはり浜は繋がっていました。(もっと前から繋がっていたのかな?)
やや砂が多めでしたが、「歩ける」ってだけで面白そうなので探石を開始しました。





しばらくするとピンク色が入った石を発見。
これはロディン岩と総称されているタイプですが、蛇紋石や石灰石なども含み通常のロディン岩より硬度が低い(鉄よりも硬度が低い)石です。(イマイチなので海へ返しました)




繋がった浜を歩き続け、先程までいた河口の浜が見えてきました。
不思議な感じ、向こう側では期待に満ちていた場所でしたが来てみるとそうでもない(笑)
辺りを変えたのは天気の方で、段々と雨雲が流れ晴れ間が出てきました。




今度は川側を歩きます、天気の回復により幻想的な風景となりました。
もう「湖畔」って感じです(笑)、この景色が見られただけでも良かったと思いました。




ここで小さな水盤を発見、手頃なサイズで雰囲気も良いです。
もう「小さな水石シリーズ」として、こういった石を集めてみようと思います(笑)
今までにも数点と出逢っているので揃えたくなりました、これも探石の楽しみ方の一つになるでしょう。(なかなか見付からないのが残念です…)




未だかつて浜辺から姫川中央を撮影できた事があっただろうか?
ど真ん中に立っていると思うと、怖さ半分、嬉しさ半分で気分が高揚します。(水の流れが穏やかだったから美しさを強く感じられたのでしょう)


本来ならこうなる前に河川工事で澪筋を変えていたのだろうか?
今年は不景気だから仕事の発注がなかったので、入り江のような状態になったのかな?
なんであれ、普段とは違った姿を見られたのは嬉しい限りです。


戻りながら探していると、また小さな水石になりそうな石を発見しました。
ギリギリ合格だろうか…?、石自体は綺麗では無いですが中央の石英が魅力的です。(これが無かったら駄目だった?)
それに笑っている顔にも見えるので、表情があって面白いです。


持ち帰り吟味して、シリーズに入れるか決めたいと思います。


この時間帯(1時30分頃)から天気が急激に回復し、先程までの薄暗さが消え去りました。


「もっと早く晴れて欲しかった」と思いましたが、太陽光によって気温が上がり、強烈な蒸し暑さが疲労した体を「茹で蛸状態」にします(笑)
こうなると先程までの涼しさが恋しくなる…、結果として「最初に曇っていて良かった」となりました。(わがままな生き物ですね、人間は(笑))


山側も晴れて、雲が舞い踊るように青空へ向かっていました。
この姿を天女に見立てる感性も解るな〜、私たちの周りは神々で溢れていますね!



楽しい探石でした〜、私はヒスイと出逢えませんでしたが、早々に親父が見付けたので問題無いですね(笑)
何故か私がヒスイと出逢えない時は親父が出逢うので不思議、結果として収集率が上がるので頼りになります。(元気でいる内は親父も連れて探石を楽しみます)

次回も楽しく探石が(神々との交歓が)できたらと思います。

これで今回の探石記録を終わります。



ここで作品の紹介、ヒスイのルースにシルバーを合わせてペンダントにしました。


今回のはコラボの品、長野の作家さんにオーダーしてシンプルな仕上がりにしてもらいました。(試作を兼ねてオーダーしました)
裏は窓が開いているので、透明度の高いヒスイは光を透し美しく輝きます。
気軽に身に付けられるアクセサリー(を兼ねたお守り)として身に付けて下さい。

まだまだコラボしたいと思っています、先方のデザインにヒスイを合わせる品も作れたら幅が広がるでしょう。
近々、相談に行くので、そこで良い話ができたら嬉しく思います。
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