多くの人の“大切なわたしのかけら”となることを願いまして…
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作者の思考
ヒスイ日和(葉月の参)
2020年08月14日
三連休は不安定な天気が続き残念な連休となりましたが、それでもある程度のお客さんが来店してくれたので楽しい時間を過ごす事ができました。
常にリスクは付きまといますが、お互いに気を付けながら対応して「私の未来に必用な人たち」を大切にしたいと思います。(お買い上げ有り難うございます、感謝です!)

必用となる人材を探しつつ、現段階で縁をもった作り手とも協力して、私なりの「石のまちのカタチ」を開拓して行けたらと思います。(こればかりは他者との協力が不可欠)
それと同時に、私個人での創作活動(糸魚川ヒスイでの創作)を進め、在るべき姿を示したいと思います。(神々との交歓である探石も進めます)

それでは8月三回目の探石記録を書きます。

連休は生憎の天気でしたが、10日の午後から空は一気に晴れ渡りました。
この日(8/14)も朝から晴天、やや雲が多い空ではありましたが、灼熱の太陽を少しの間でも隠してくれるので有り難く思えました(笑)


河川敷の植物は新緑から深緑へと移り変わっている最中、セミが鳴きまくり「正真正銘の真夏」って感じでした。
風が強めだったので蒸し暑さは軽減されましたが、風に当たり続ける事の疲労は覚悟する必用がありました。(海への影響も受け入れる必用がありました)


やはりと言いますか…、強めの風により波は短くて速め、連休中に夕立のような大粒の雨が降ったからなのか、海水の透明度も低い状態でした。
午前10時頃でしたが、釣り人が一人いただけ、この波では釣果は期待できないでしょう。(しばらくすると、3人ほど釣り人が増えました)




それでは探石を開始、まず最初に目に入ったのは姿が面白い石です。
これは泥岩なのか?、変玄武岩なのか?、分類としては堆積岩ではあると思います。
渓谷のような肌が面白く、座りも良い感じ、水石として使えそうなので持ち帰ります。(持ち歩くには重いので、入り口付近に置いて最後に回収します)




波が速いので波打ち際を見ていると目が回る…、目線を外し遠くを見ると、前回に渡れた中州?がありました。
もう渡れない…、連休中に海が荒れたようなので形は変わっていましたが、カモメの楽園である事には変わりないようです(笑)





川との合流点は、浜の先端部分が失われ対岸との距離が大幅に広がったようです。
今度は対岸の方で中州?に渡れるような感じになっている、川の出口を堆積した石たちが塞いでいて、まだまだ「神生み」が終わっていない事がわかります。




姫川自体は荒れている感じはなく、多少は濁っていましたが美しい流れを保っていました。
水温は冷たく水量も多いので川で泳ぐのは危険、でも海で泳ぐのも今日は危険、海水浴目当てで訪れた人には少し残念な環境だったかもしれません。(天気が良いだけラッキーですが)




この時点で見付けたのは、ロディン岩2個、ヒスイ輝石岩2個、玉髄2個です。


ロディン岩は鶯石と呼んでいるタイプ、大きいのは母石が閃石類なのでしょう。
磨いて美しく光るのは小さい方、同じロディン岩でも違いがあるのが面白いです。

ヒスイ輝石岩は、ほぼヒスイですが不純物が多い感じです。
表面にキラキラは見られますが、ちょっと曹長石が混ざっている感じがします。(通常より下のランクかと…)

玉髄は珍しく練られた状態、このまま磨いてストラップにしようかと思います。


こちらは角閃石かな?、光の当たり具合によってラメのような輝きを示します。
これをラブラドライトのように活かせれば…、と思うのですが、均一に光沢を出せない石なので残念…。(活かしている人がいたなら知り合いたいなぁ〜)


ガラス(或いは人工水晶)でコーティングする方法しかないかと思います…。
まぁ、水に濡らして眺めるだけでも良いのかもしれませんね。(そう言う楽しみ方もあるし)


歩いてきた浜を戻っていると、波打ち際の数歩奥の砂利に光を膨張する石が見えました。(砂利の中に1個だけ残った状態、ヒスイは重いので引き戻されないようです)
手に取った瞬間はチャート?って思いましたが、非常に淡い青や紫が見られ触り心地もヒスイそのもの、海(イザナミ)によって練磨(育成)された様子も見られます。




ある程度の厚みはあるもののプレート状なので、波の影響を強く受けて浜辺の数歩手前まで運ばれたのでしょう。
一般的なヒスイのイメージと異なり色褪せていますが、「手に馴染む石肌」と「魂に響く重さ」は、別格の存在である事を私に伝えています。

乾かして表面を確認すると、微細な翡翠輝石がキラキラ輝きます。
微かですが淡紫も確認できる、なかなか不思議なタイプのヒスイです。
このタイプは青が入っている事が多い気がします。(前にも同タイプを見付けています)


「色も無いけどヒビも無い」って感じなので、加工してみても面白いかと思います。

まだ少し時間があったので、次は青海の海岸へ向かいました。



こちらも波が強め、これでは遊泳は危険です…。
楽しんでいたのは釣り人・探石人・ウインドサーフィンの人だけでした。





こちらも浜の形状が変わっていたので期待しましたが、劇的な出逢いはありませんでした。
それでもロディン岩1個、緑色石英岩(キツネ石)3個、赤い石英斑岩1個、小さいヒスイ転石1個を見付けました。


ロディン岩は少し萌葱色(黄緑)が入っていましたが、鶯石と呼べる程ではありませんでした。(よって海に返しました)

緑色石英岩はキツネ石タイプ、2個は石英が多めに思えます。
これも標本として活用できればと思っています。

赤い石英斑岩は加工用、綺麗な艶が出るのでいろいろと試したいと思います。

ヒスイ転石は側面が割れていて、乾くとキラキラ(翡翠輝石)が確認できます。
ちょっと小さいですが、磨いて活用できるかと思います。


炎天下ではありましたが、今回も楽しめました。
それなりに海岸には人が訪れていましたが、やはり密集を避ける気配は見られました。
人間にとって嫌な環境となりましたが、人間の都合だけでは成り立たない事を痛感する試練なのだと思います。

いかに適応しながら心豊かに過ごせるのか…、考えながら生き続けなくてはなりません。
今までの人生(教育や学び)の中で信仰を見出し、その信仰に生きる者にしか体現できない領域があるのでしょう。(各々で見出す信仰が必須)
そこに単体として(自立して)生きる基本が在るように思えます。

これで今回の探石記録を終わります。



続いてアレンジした品の紹介をします。
白地に翠が映えるヒスイ「芽吹」のカケラでルースを加工し、ペンダントに仕上げました。(金枠はシルバーです)


本来なら雪解けの季節に作りたかったのですが、コロナショックで意欲を削がれました…。
更に梅雨が長引いて憂鬱となっていましたが、本格的な躍動の季節を向かえ、河川敷の植物から創作意欲を得られました(笑)
同じく気落ちしている人に身に付けてもらい、未来へ進む力になればと思います。


こちらは紫ヒスイ「開花」のカケラと、青ヒスイ「青海」のカケラでルースを加工し、ペンダントに仕上げました。(こちらも金枠はシルバーです)


イメージとしては「山ぶどう」を意識しています。
上の紫が色づきを示し、下の青が成熟を示す、何をやっても上手くいかない雰囲気になっているので、その中でも「花を咲かせ実を付ける努力」を大切にする想いを込めました。(作りながら自分自身に言い聞かせる感じ(笑))

どちらも金枠は既製品ですが、ヒスイに込めた想いが重要となります。(私の作品は糸魚川のヒスイが全ての起源です)
アクセサリーとして気軽に楽しんでもらう品ではありますが、作り手の想いも込められている事は忘れないで下さい。

どちらも物産センターに出品していますので、気に入ったら買って下さいね(笑)
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