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作者の思考
ヒスイへの道「蛇紋石編(参)」
2011年12月17日
また前回に続いて蛇紋石の話をしていきます。

もうヒスイでは無いことは分かりましたが、気になるのは蛇紋石の価値です。


蛇紋石は大きく分けてアンチゴライト・クリソタイル・リザード石の三つになるそうです。
で…、この石はどれになるのか?、良く分かりませんね…。(クリソタイルでは無いですが)
しかも拾った時は濃紺だった蛇紋石が、酸化したのか少し深緑に変色しています。
多分、切断すれば中身は濃紺のままだと思いますが、確かな事は分かりません。


こちらも当初は水色でしたが、酸化したのか枯れ草のような色に変わっていきました。
かろうじて水色だった部分が残っています。(中身は変色していない事を祈ります)

当時は図鑑やネットで蛇紋石を調べても同じ様な見本がありませんでした。(探し方が悪かった?)
外国の鉱物見本が殆どなので、どうにも見分けがつきにくいです。
糸魚川専用の鉱物図鑑があれば面白いのに…、とさえ考えてしまいました。(当時は出版社にいたので)

そんな中でサーペンティンで調べてみると、同類とみられる見本を見つける事ができました。
それによると宝石となるのは、ボーウェナイトとウィリアムサイトであると書いてあります。

蛇紋石の中ではグレードの高い分類に入る事が分かり、感動した事が報われた気になりました。
どんな鉱石にもピン〜キリがあり、ピンであれば価値がある事を理解しました。
(当時はキリであっても使い方次第で価値を出せる事には、まだ気づいてはいませんでした…。)

更にボーウェナイトで調べると、同じ見本がありましたので間違いないでしょう。
しかし、ウィリアムサイトの特徴に見られる斑状模様のインクルージョンが見られる蛇紋石もあります。
ウィリアムサイトはオイリーグリーンも特徴とありましたが、それに近い色を持つ蛇紋石もあります。

部分的に分かれているのか…、その基準が素人なので分かりません。
もっとサンプルを増やして、調べてみようと思い同じ場所で蛇紋石を拾う事にしました。

そうしていく内に、面白いサンプルを幾つか拾うことができました。

つづく。
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