多くの人の“大切なわたしのかけら”となることを願いまして…
ホーム作者の思考ヒスイへの道「蛇紋石編(壱)」
作者の思考
ヒスイへの道「蛇紋石編(壱)」
2011年11月27日
これはもう14年くらい前の話になります。
私がヒスイ拾いを始めて、最初に勘違いをして拾ったのが蛇紋石でした。


当初はヒスイがどのような鉱石か良く調べておらず、とにかく緑色の石を探していた時に出会いました。
水に濡れていた事もあり、すごく綺麗な姿をしていて、これが「東洋の宝石」と言われるヒスイに間違いないと思い喜んで拾いました…。


部分的に透明度が高く、特に濃緑と青緑の部分はとても魅力的でした。
硬度が「ナイフ(鉄)よりある」と言うことは聞いていたので、白色の部分に軽くナイフを当ると削る事ができませんでした。(後に気づくのですが、この部分は蛇紋石ではない、しかも強く当てると削れます)
これで間違いないと勘違いをして意気揚々と帰宅した事を覚えています。

川から上げてしばらくすると表面が乾いて白く(パサパサに)なっていきましたが、海や川のヒスイは乾いてもあまり変化がない事を知らなかったので気にもなりませんでした…。

しかし拾った時より綺麗ではないので、ハンドグラインダーを使って磨く事にしました。
当時はグラインダーの種類にも知識がなかったので、通常の刃物を削るグラインダーで削りました。
ヒスイであれば困難な研磨も、蛇紋石であったのでガンガン削れていき体中が白い粉だらけになったのを良く覚えています。(それでも蛇紋石とは気がついていない…、かなり良質のヒスイだと思っていた)

最後の仕上げに1500〜2000番の耐水ペーパーを使って、水をつけながら手で磨き込みました。
仕上がりは満足するものとなり、水に濡れている時と変わらない美しさを出せました。
その代わり肩〜腕にかけて、もの凄い筋肉痛になり仕事に影響が出て苦労したのは懐かしい思い出です。


これより先も蛇紋石を拾い続ける事になるのですが、この事があって深く蛇紋石を調べるようになります。
その話は続編である蛇紋石編(弐)に続けて書いていきます。
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス