2020年04月13日
暖かくなったかと思ったら冬に逆戻り…、まだまだ三寒四温を繰り返す日々が続いています。
これで最後にしてほしいな…、今は「季節が良くなっていく事だけが救い」なので、四月後半は穏やかな日和になる事を願います。(人間にとって辛い時期になるので…)
でも糸魚川に感染者が出ていない事だけでも救いと言えます。
それでは4月三回目の探石記録を書きます。
今回も姫川河口で探石、午前中は晴れていましたが午後から山側から曇ってきました。(4/11)
山の雪は溶けて少なくなってきましたが油断は禁物、一夜で雪化粧に戻ったりしますので急激な気温の変化には気を付けたいと思います。(特に体調管理に気を付けたい)
この時点では海側は晴れていて、辛うじて太陽光が浜辺を照らします。
浜は砂が多く波は長め、前回よりも石が少なくなっていて残念な状態でした。
気温はそこまで低くはなく(高くもなく)、風が弱かったので探石を楽しむ事はできました。
川との合流点は前回とあまり変わりませんが、今回は川の流れの方が強めでした。
この辺りから海側の空も曇ってきて、探石の「効率」と「楽しみ」を奪い始めました…。
ここまでで見付けたのは、石英類(瑪瑙・石英斑岩・緑色石英)とネフライトです。
瑪瑙はカルサイト(方解石)と混ざっているタイプ、なかなか面白いです。
石英斑岩は赤色タイプ、活用次第で面白くなるかと思います。
緑色石英は茶色が少ないタイプ、使えるか吟味したいと思います。
ネフライトは河口にしては練度・練磨が良いタイプ、見本になりそうです。
ちょっと波打ち際は期待できなかったので川淵を歩いていると、ぼんやりと赤く光る石を発見。
川から引き上げて確認したところ、バラ輝石と思われる発色と特徴が見られました。
この時点では太陽光が乏しすぎて輝石が確認できず、確証が持てませんでした。
マンガンによるものだと思われる表面の黒ずみが特徴的で、姿もバラ輝石を示し、触り心地も滑らさを伝えています。
何よりもズッシリと重く、前回の金華石と同じくらいの重量がありました。(黄鉄鉱も入っていないのに)
とにかく「普通の石ではない」と感じたので持ち帰り慎重に確認すると、表面には微細なキラキラ(輝石)が見られてバラ輝石である事が解りました。(間違いないと思います)
一部に平らな面があるので飾石として一面を磨くか、加工素材として活用するか迷いますが、いずれにせよ有効に活用できそうです。
どうも輝石類は光を膨張する特徴があるように思えます。
翡翠輝石・オンファス輝石・バラ輝石、これらは不思議な光を放ち存在を知らせてくれます。
圧倒的にヒスイが光を膨張しますが、残りの二つも目に付く特徴が良く似ているので「光の眷属」なのでしょう。
ヒスイが「神」なら、オンファス輝石は「精霊」でバラ輝石は「妖精」か?(その両方か?)
面白い、創作意欲が湧いてくるな〜、これは異玉・生玉に活用できる要素です。
まだまだ石たちから学ぶ事が多いようです。(自然が「神」なので全ての石は「神々のカケラ」と言えるのですけどね)
波打ち際に戻り緑色石英(キツネ石)1個と、鶯石(ロディン岩)3個を発見。
一番上が緑色石英(キツネ石)、ロディン岩に似ていますが発色が異なります。
石質も違うので乾くと良く解ります。
鶯石(ロディン岩)は中央のが良質、黄緑色を示し蛇紋岩?(クリソタイル?)と混ざっている事が多いです。(白地に黄緑色が良質タイプです)
このタイプは「ライトグリーン クリノゾイサイト」とかにならないのだろうか?、和名なら「萌簾石」とかにすると春らしくて良い気がするな〜。(桜簾石と萌簾石で良いかと)
まぁ、愛称としては「鶯石」で良いかな(笑)
最後の最後で鶯石(ロディン岩)2個と、ヒスイ転石1個を発見。
鶯石(ロディン岩)は右のが最良、こういったタイプが活用に適しているでしょう。(ヒスイとの区別は確実に行う事が必須)
ヒスイ転石は、やはり光源が乏しくて珪石や曹長石との区別が難しかったです。
重さと質感はヒスイそのもの、でも良く似た(質の良いタイプの)珪石や曹長石があるので「光沢」や「輝石」が確認できなくては判断に困ります。
特に、このタイプは翡翠輝石(キラキラ)を強く示さないので普通でも難しい…。
際立った滑らかさと、今までの探石サンプルと、加工での経験則が識別のカギとなります。(小滝系で、白く艶やかなタイプのヒスイなのだと思います)
探石を終えて帰る頃に空が晴れました(笑)
もっと早く晴れて欲しかった…、夕日だと黄色が強すぎて識別しづらいです。(白色光が理想的なので、朝日や夕日では困難)
それでも今回は大きめのバラ輝石と、小さなヒスイ転石に出逢えたので良かった。
曇り空でも探石を楽しめた事に感謝したいと思います。
これで今回の探石記録を終わります。
え〜、ここで制作した品の紹介、リングパーツの磨きが仕上がりました。
このタイプは「ワイルド」を重視しているので無骨感を出しています。
色も鮮やかなヒスイは使わず、落ち着いた色調の素材を用いて加工しました。
無骨感と素朴感を合わせ持つので、民芸としてのアクセサリーに活用できるかと思います。
アレンジの品や、コラボの品に使用して、商品・作品の幅を広げたいと思います。
厳しい世の中となっていますが、頑張って乗り越えましょう!