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作者の思考
ヒスイ日和(文月の弐)
2018年07月15日
7月に入り夏の暑さは本領を発揮し、クーラー無しでは寝られない日が続いています。
家の中でも外でも熱中症には気を付けて、待ちに待った夏を満喫したいと思います。

それでは7月上旬の探石記録を書きます。

気持ちの良い青空の中、夏らしい密度の濃い雲(入道雲)が広がっていました。(7/9)
例年に比べると水量が少なく、濁った水は流れていますが海岸を破壊する程の勢いはありません。
草木が躍動の季節を向かえて青々と育ち、姫川河口は生命色に染まっています。




厳しい暑さに耐えながら石英1個、ロディン岩3個、ヒスイ転石1個を拾いました。
石英は見本用で「よく間違える石」として活用しようかと思います(笑)
ロディン岩は1個が紫(ざくろ石の成分)タイプで、2個が黄緑タイプです。
ヒスイ転石は翡翠輝石が輝く白ヒスイで、石質もしっかりしています。(河口なので練度・錬磨が低い姿をしています)



海に濁った水が流れ込んでいるので波打ち際での探石は困難でしたが、ヒスイが拾えたのはラッキーでした。


次は押上の海岸へ行きました。
空に多くの雲がありますが、その割には太陽が隠れません(笑)
浜には数人が訪れていて、夏の海を楽しんでいるようでした。





こちらも海水が濁り底が見通せません…。
波自体は強くなかったので、膨張する光を頼りに歩きました。




しばらく歩くと打ち上がったヒスイ転石を発見。
形状からしても波を受けやすいボード形で、紫が入るタイプのヒスイでした。
魅力は何と言っても練度・錬磨の高さで、既に光沢が見られるほど自然研磨に仕上げられています。(このタイプの紫が入るヒスイは、特に肌が艶やかになります)



これで2個目、今回も良い出逢いがありました。(これ以上は熱中症になりかねないので探石を終え帰りました)



話は変わり先日、地元(糸魚川)のチビッコ(小学生低学年)たちが物産センターを見学に来ました。(二人一組で手を繋いで歩く姿が可愛かった)
丁度、品を出していた事もありヒスイの説明を先生から求められましたが、チビッコに解るように説明する事の難しさを感じました…。
よく考えれば「ヒスイの純粋な色は白で…」と話を続ければ良かったのですが、「展示の見栄えで頭が一杯」と言う事や「午前中から暑くて頭が停滞していた」って事もあり、上手く対応できませんでした。
こういう事は慣れもあるので、普段から説明の機会がないチビッコの対応はとても難しいです。(一緒に遊ぶ事は簡単なのに(笑))

しかし思い返せば私が幼い頃にも工場見学などがありましたが、その際の説明の内容など全く憶えていませんね(笑)
やはり子どもには体験させる事が最も有効なのだと、今回の件で改めて感じました。

結局、上手く説明できていたとしても「上手くできた」と自己満足するだけで、チビッコの記憶にはカケラも残らない事実は変わらないのでしょう…。
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