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作者の思考
作品紹介
2018年02月24日
今回は、オーダーで制作しましたペンダントの紹介をします。

海原を宿した碧ヒスイのカケラで「青海のペンダント」を制作しました。
依頼されたタイプの碧ヒスイを「千波万波」制作時に残していたので、その一番良い発色と模様を選んで制作しました。(残っていて良かった)




要望の「円筒形のスタイルで碧色を下部に」を優先し、可能な限り色を残しました。
地の青銅色とのバランスも良く、満足できる仕上がりとなりました。(私もお客さんも)
裏側も水面のように碧色と青銅色が交ざり合い、魅力的な景色を宿しています。





それほど透明度は高くありませんが、光源が黄色の太陽光だと緑が強めになり、蛍光灯だとより碧が際立ちます。(寝起きの朝日で見ると色の違いに気付くでしょう)
艶が出やすいタイプのヒスイ(オンファス系)なので、念入りに磨いています。
ちなみに、今の季節は体温で表面が結露してしまい、ヒスイを温めないと艶が鈍って見えます。(身に付けていれば、一定の温度が保たれるので問題ないでしょう)


残っていた良質のカケラをフル活用したので、もう同じレベルが作れない(笑)
珍しい碧ヒスイなので、素材として手に入れるのも運次第でしょう…。(今回の加工で多少残った良質のカケラは、ピアスなどに活用します)

でも残しておいて本当に良かった…、一時はそのカケラでルースや垂飾を作ろうと思った事もあったのですが「より良い活用を」と思案している最中でした。

これも縁(運)、海岸で良質のヒスイ転石と出逢ったような満足感に満たされます。
納まるところに納まった感じで、これがオーダーメイドの醍醐味なのでしょうね。

その昔に物産センターの加工所で、委託加工を受けていた初心を思い出しました(笑)
現在も、あの経験が活きているので無駄ではなかったのだと感謝します。(当時は大変でしたけど…)

寒くて加工が辛い季節ですが、この時期の売上げは嬉しいし、あのヒスイの魅力を感じてもらえたのも嬉しいです!(良い感性ですね〜、きっと稀少と言う事も知っていたのでしょう)
あの発色だったらロディン岩と間違える事はあり得ないので、その辺も安心です(笑)

厳しい寒さの中、人の恩恵が身に染みる今日この頃です。
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