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作者の思考
ヒスイ日和(師走の伍)
2017年12月30日
最強寒波の第一段が過ぎ、ようやく晴れ間が出ました。
浜の環境も変わっているので、数日ぶりに海岸へ遊びに行きました。

まずは押上の海岸、浜がある日が少ないのですが今回は歩けそうです。
通常より浜が狭くなっていましたが、久々の散歩を楽しみました。





小砂利の多い環境で、波も長く押し寄せていました。
この状態で出逢えたのはロディン岩だけでしたが、気晴らしとしては最高でした。





この後、姫川河口へも行きました。
ちょっと雲の多い空だったので、日が陰る事が多かったです。




ここでは白ヒスイ2個と出逢えました。
右は翡翠輝石がビッシリと見られるタイプで、左は不純物が入り少し柔らかいタイプです。
でも左の方に僅かな緑が見られるので、発色には不純物が必用なのだと解ります。(純粋なヒスイは白なので当然ですよね(笑))



次の日から再び大荒れとなり、海や川に遊びに行く事は出来ませんでした。



そして数日後、天候が回復したので河口へ探索に行きました。
雪が河川敷にも積もり、まさに真冬の景色となりました。
積もった雪で殆どの石は見えませんが、不思議と海岸に近い川沿いには雪はありません。(これは海からの強風によるものなのでしょう)




早速、海側の川沿いを探しヒスイを発見。
淡灰色に緑が入ったヒスイで、少しですが透明度もあります。
平べったいので天然のプレートみたい(笑)、とても加工しやすい姿をしています。




次はロディン岩、翠の他に淡い桃色が見られるので、桃簾石が入っているのでしょう。
ブツブツしている部分は溶けた形跡なのか、不純物が風化した形跡なのか、ちょっと解りませんがそれも面白い景色となっています。




最後は良質の瑪瑙(玉髄)です。
見た瞬間は「潰れた焼きおにぎり?、照り焼きの煎餅?、両面を焼いた鏡餅?、焼きキャラメルのスィーツ?」等、食べ物が頭を過ぎり思わずカブリつきたくなりました(笑)
しかし、歯が砕けるので寸での所で思い止まり(笑)、手にした「美味しそうな鉱物(好物)」を眺めます。




側面の全てが縞瑪瑙となっていて、磨くとしたなら「側面のみ」になるでしょう。
表裏のオコゲは「そのまま」にした方が面白く、瑪瑙の良い標本になると思います。
虫川から出てきたのだろうか?、昔は出たと聞いた事がありますが、今も運が良ければ見付ける事ができるのですね。

このレベルは、一定レベルのヒスイ転石と出逢うよりも難しいので、とても嬉しいです。
改めて「こういった魅力的な鉱物が産出する土地に来たのだ」と認識し、私が移住した切欠を思い出させてくれました。

これらを無駄に消費せずに活用する方法を、生涯を通じて探し求めたいと思います。
また、探しに行かなければ出逢えないので、今後は初心を思い出して楽しみたいと思います。

いつか「物産のみで飾れる領域」を…、そんな装飾品や鉱物の展示の場・販売の場ができたのなら、きっと喜んでくれる人たちもいるのだと思っています。(それが現地の誇りと成って行くのだから…)

拾える石は「基本は素材(石材)」で、その中に稀に存在する「そのままの逸材」とを分けながら活用し、どちらも楽しめる領域を構築すれば面白くなるでしょう。(来年からの課題かなぁ〜)
それを共に進める事のできる仲間探しも、鉱物探索に負けないくらい頑張らないといけませんね(笑)


こんな感じで今年は終わります、それでは皆さん良いお年を!
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