2017年12月24日
日本列島に最強寒波がやって来た頃に探索した話です。
スッキリとした青空で気持が良いですが、気温は前日の夜から急激に下がりました。
溶けつつあった山の雪も増え、お化粧直しをした姿になりました(笑)

この日は初めて氷が張り、これから厳しい寒さになる事を伝えていました。
しかしその姿には美しさがあり、苦手な冬に「何故か喜んでいる自分」がいるのを感じます。

それでは探索開始、早々に綺麗なロディン岩を発見。
この明るい発色は「鶯石」と呼ぶのに相応しいレベルかと思います。
石英部分が多く、そこに明るい翠があるので特に美しく発色しているのでしょう。

次は灰色のヒスイ転石、質はしっかりしていますが、一般受けする発色は見られません。
座りを変えると「メタルスライム」っぽくなったので、磨いてみようかと思います(笑)
このタイプは良質なチャートに似ているので判別に苦労します。


こっちはロディン岩、桃簾石と蛇紋石が入っています。
この景色は桜の開花(茶色が枝)に見えるかと思います、でも桃の花にも、梅の花にも見えますね(笑)

こっちもロディン岩、泥岩の多いタイプかと思います。
中央の紫の部分はザクロ石の成分が入っているとの事なので、磨いても面白そうです。
そのまま磨いて飾石にするか、輪切りにしてコースター(お皿)にするか、悩むところです。

これはスタンダードなロディン岩で、特にヒスイに似ていて発色も良い感じです。
モコモコしている姿が面白いので、良い見本になるかと思います。(手の平サイズなのが嬉しい)


この日の最後に見付けたのは灰色のヒスイでした。
うっすらと紫がかっているタイプで、割れた断面は最近のものだと思われます。
人為的な破壊なのか、川や海での破砕なのか、ちょっと解りませんが打撃痕が無いので自然に割れた可能性が高いでしょう。(希望的観測かな?)

今回も良い出逢いがありました、ゆっくりと眺めて活用を考えたいと思います。
それから数日後、本格的に寒波の影響を受けるようになりました。
薄化粧だった山が厚化粧となり、どんよりした鉛色の雲が空を覆います。(しかし明るさを失ってはいない不思議な天候)

とにかく寒いので散策は短時間となりましたが、面白い石たちと出逢えました。
左上は玉髄がサンドイッチされた鉱物で、左下は玉髄が縦断していて母石の欠片を取り込み「煮凝り」のようになっている鉱物です。(小さな黄鉄鉱も見られます)
右上はヒスイに見えますがロディン岩の部類になるのでしょう、紫にも見えますが灰色です。(色々と交ざり合っているように思えます)
右下は桃簾石を含んだロディン岩で、桃色は薄めですが質は良さそうです。

次は、上が角閃石(閃石類)を含んだ発色の良いロディン岩で、その下はオンファス系の碧いヒスイ(最近に割れたと思われる)、最後は緑が少し入った白ヒスイ(紫が入るタイプ)です。

とても寒かったので倍速で探しましたが、運良く幾つもの魅力的な石たちに出逢えました。
この日を境に大荒れとなりましたので、晴れるまで探索には行きませんでした。(その間は加工に専念していました)
次回は、後に晴れた日の探索の事を書きたいと思います。
11月辺りから、なるべくヒスイの探索に出るようにしています。
と言うのも「もしスタートラインを同じくしたのなら、どれだけの違いが出るのか?」と言う事を試したいと思ったからです。(同時に面白い鉱物も手に入るし(笑))
その試みの中間報告としては「同じ探索期間で競えば、石運と視力が結果に大きく関わってくる」って事が立証できそうです。
確証している事は先に探されていたとしても「その後でも普通に拾える」って事で、若年同士であれば「石運が勝る方が有利」で、年輩同士であれば「視力が勝る方が有利」なようです。(どちらとも石運(天運)以前に、視力の差が大きく結果を分けているようですが…)
よって条件(時間や期間)を同じくしたのなら、年輩より若者の方が有利だと解りました(笑)
それに体力的な事もあるので、やはり若さが大きく影響するようです。
年輩の利点は「朝・昼・晩の時間だけ」なので、これを同じくされると若者には敵わないでしょう。(ヒスイを探せる若者との比較)
今回は朝のみを同じくしただけですが、同じ場所での探索結果には大きな差が出ています。(若者と言っても40歳のオッサンでの検証ですが(笑))
ただ石運だけは同じくならないので、この差を経験した人は「唯、我一人を尊ぶ」と言った幻想を楽しめます(笑)
人間として生まれたからには「偶然のようで必然、そんな領域も在るのではないか…」と、実感できる経験は「得難いもの」だと言う事は間違いないのでしょう。(幻想で在ろうが、無かろうが)
それと念の為に書きますが、年輩に拾える事をアピールをすると「劣等感による嫌み」を言ってくる事が多いので、深く関わらない方が良いです。(プロとして成り立てないのに、自分が一番拾えると思っている(思いたい)ジイさんが多すぎる(笑))
時間が解決する事でもあるので、幼稚な挑発に乗らない事をお勧めします。