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作者の思考
作品紹介
2017年03月17日
今回は、天照大御神「咲輝」の伍作目を紹介します。

加工に用いたヒスイは、奴奈川姫と同じ紫ヒスイです。(咲輝・月花・以心伝心にも用いています)
全体を紫に染めながらも揺らめくコントラストが、開花の景色を映しています。
桜の開花はもう少し先ですが、期待を込めて晴天に咲き誇る景色を背景に撮影しました。




所々に見られるチタン石が残雪や春雪を想わせ、また舞い散る花びらにも見えます。
なるべく濃い紫を示す部分で加工して、これから最盛期を向かえる花々の開花を表現しました。
開花を促す太陽の光を受けて彩り豊かに咲き誇る花々の景色は、厳しい冬を越える心の支えとなり、春を謳歌する活力ともなってくれます。





なるべく曲線を重視しながらも、シャープさを忘れずに加工しました。
灰色がかる紫ヒスイの多い中、白地が美しい紫ヒスイで制作できた事に感謝しています。
水彩画のように滲む紫が特徴で、太陽光下と夜間の蛍光灯下で濃さが変わるのも面白いです。
艶も綺麗に出て満足、お花見のお供とすれば更に美しく輝く事でしょう。





基本的に紫ヒスイは透明度が高くありませんが、それでも光を受けて幻想的に輝きます。
開花色に染まる太陽を見ているかのようで、内から湧き立つ活力を感じます。





再生の季節を楽しむのに相応しい作品と成ったかと思います。
「以心伝心」の四作目とも同じ母石なので、同じく母石から制作する「月花」の参作目と合わせて三貴子でのセット販売にしようかと思っています。

多分、この母石での三貴子は、これが最後となるでしょう…。(残り二点くらいしか作れない)
それでもカケラは残っているので、ペンダントやピアスなどのアクセサリーに加工して、開花のヒスイを大切に活用したいと思います。
これらは神玉のカケラでもありますので、その繋がりによる縁が切れる事は無いでしょう。


太古から繋がる文化とヒスイを受け継ぎ、私たちは神々(自然)との交歓する。
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