2016年12月30日
この日(21日)も晴れたので、青海の海岸へ転石を探しに行きました。
良く晴れた日でしたが、気温は少し肌寒かったです。
砂浜には幾つかの足跡が残っていて、冬でも多くの人が訪れているのが解ります。(多くは釣り人でしょう)


ここも先日の押上海岸と同じく、沢山の石たちが海岸に寄せられていました。
いつもは歩けない場所も顔を出していて、探す範囲が広がっていました。
しかしこの海岸は、地元のヒスイ愛好家が頻繁に歩く海岸なので、そう簡単にはヒスイと出逢えません。(どの海岸でもヒスイと出逢える確立は低いですが…)
でも良質のロディン岩や瑪瑙(玉髄)に出逢えるので、目的を切り替えると楽しめます(笑)


と、言う事で発色が良く、座りも良いロディン岩の飾石を発見しました。(底が真っ平ら)
姿も良く、模様も面白い、ちょっと汚れているのでブラシで洗おうと思います。
磨いた方が良いかは洗ってから考えるとして、まずはこの出逢いに感謝します。


次は蛇紋石、ボーウェナイトに近いタイプかと思います。(ちょっと透明度が低い)
赤色の部分がありますが、鉄による発色なのだろうか…。
乾くと白くパサついて美しくないですが、磨けばそれなりに輝きます。
非常に柔らかいので「遊びとしての加工」を楽しむ事もできる石です。
私は既に良質の蛇紋石(飾石)を持っているので、今回は撮影した後に海へ返しました。


今度は貝柱のような、珊瑚のような石灰石(多分)です。
ピンク色で大きめの結晶が見えて綺麗、マンガンによる発色の石英かと思ったのですが、硬度が違うので石灰石か長石なのだと思います。
筋のような大きめの結晶の集まりは角閃石を思わせて面白い、一面だけでも磨きたくなりました(笑)


最後は拾えなかった私の代わりに、現地で知り合った男性に成果を見せて貰いました。
角張ったヒスイの特徴を示していて、一つは綺麗な翠も入っています。
遠方から遊びに来たらしく、ヒスイの話や縄文遺跡の話などをして楽しみました。
探す時間を私の話に付き合わせてしまい申し訳ない…、でもまた会ったら話しましょうね(笑)

こんな感じで探索を終えました。
この日の後に強風が吹き荒れ、糸魚川では大火が発生しました。
歴史ある建物が幾つも燃えてしまい残念ですが、アップルパイが絶品のイノヤさんが無事だったのには安堵しました。
ただ、一度も行く事の無かったお店が無くなってしまったのは心残りです。
失ってから初めて「行っておけば良かった」と思うのですよね…。
火元であるラーメン店も美味しいと言われていたので、近くを通りながら「いつかは行こう」と思っていましたが、ついに味わう事はできませんでした。
しかし私の心残りなどは、被災者の方々の苦悩に比べればミジンコですね…。
被害に遭われた方々にかける言葉は見つかりませんが、無事に年末年始を過ごせる方々は、良いお年を向かえる事を願います。
火の元には特に注意しなくてはならないと、心底感じる年末となりました。