多くの人の“大切なわたしのかけら”となることを願いまして…
ホーム作者の思考オリジナルと魂の存在
作者の思考
オリジナルと魂の存在
2011年04月17日
誰かが創ったものを真似て、あるいはモチーフにして造ることは難しい事ではありません。
デザインの根源は○と△(曲線と直線)であり、この二つが完全なオリジナルデザインです。
この二つで表現できない形は無く、この二つが含まれていない形も存在しません。
この二つが誕生した後のデザインは、その二つを組合せ使いこなしている事になります。
現代では「完全オリジナル」のデザインは「絶対に超えられない壁」として存在します。

人間はオンリーワンと言いますが、遺伝子的にはオンリーワンでは無く、
精神的にもすり込み(教育など)がありオンリーワンの思想はありません。
ですが、人には個々に宿る「魂」なる存在があると伝えられています。
その存在不確かな「魂」のみがオリジナルであり、オンリーワンと言えるのだと思います。
なので、魂のが形づくるデザイン・作品が「オリジナル」と言えるのだと考えています。
姿形だけでなく、そこに込められた「魂の意志」がなくてはオリジナルを誕生させる事は不可能。
そしてそれは器となり、所有者の魂をも受け入れる存在になっていきます。
「魂の器」とは人それぞれに違い、各々が持っていると考えて良いと思います。
人それぞれに好みがあるのは自分にあった器を探しているのだと思います。
余らないように、溢れないように、自分の魂がより自然に注がれる器をひたすら探し求める、
そう人は定められているのではないでしょうか…。

今の時代は無駄にデカイ建物を作り、「信仰の腐敗」をもたらしたゴシック期のような時代です。
そう考えれば、次は「再生」をもたらす作家の時代、「ルネサンス期」が訪れるでしょう。
その後に職人の時代であるバロック期へと繋がれ、商売の発展へと進んで行くのだと思います。

時代の流れは繰り返しますが、同じ円を描くのではなく、前に進みながら回っていきます。
乗りこなすには、以前よりも進化した表現力が必要となるでしょう。
芸術を目指す人々が「何を以て体現するか」がカギになるのかと思います。

私は、この糸魚川に国産翡翠による「糸魚川ルネサンス」が訪れる事を楽しみにしています。
でも私が生きている時代にルネサンスが訪れるかは分からないのですが…。
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス