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作者の思考
作品紹介
2016年09月12日
今回は、月読命「月光」の三作目を紹介します。

良質で透明度の高いヒスイで加工しており、月光の他にも幻日・天上天下に使っています。
ヒビが多く入るヒスイでもあるので、なるべく避けつつ魅力的な模様の部分を選びました。
今回は緑を残す事が出来たのでテーマを「翠月」にするか悩みましたが、「夏の残り香を宿す三日月」という景色を優先して月光としました。(翠と言うより緑だし)




空に浮かぶ美しい三日月のような姿をしていますが、月面を想わせる凹凸はありません。
しかし表面に浮かぶ模様がその役目を担い、その瑞々しさから水面に映る月にすら見えます。
優しく降りそそぐ月光は晩夏と初秋を同時に感じさせ、季節の変わり目を告げています。







光を受けると神秘的に輝き、より強く月の光を感じさせます。
流れるように入る緑がうっすらと見られ「満ち欠けを繰り返し歳月を伝える存在」を、より一層美しく魅せてくれています。(まさに彩月って感じですね)





このタイプのヒスイでの作品は、プレートの厚みが決まっているので少し薄めになっています。
しかし身に付ける事を兼ねている小サイズでの作品なので、丁度良い厚みとも言えるでしょう。(透明度の高さも相まって、光を膨張し易くなっています)
このヒスイでの月読は最後になるかと思いますが、類似したヒスイで月光シリーズは作れますので、月光をテーマにした作品を続ける事は可能でしょう。(類似したヒスイと出逢えたらの話ですが…)
全ては縁と運次第と言ったところなのでしょうね(笑)
あと数点しか作れないであろうヒスイなので、大切に活用したいと思います。


それはそうと異玉シリーズの制作がどうにも進まないなぁ…。
ヒスイだけでなく、ロディン岩やネフライトや玉髄でも作って行けたら面白いと思っているのですが…。(その為の素材探しも行っているのですが、その先へは進んでいないのが現状です)
今は神玉(特に新たに作る奴奈川姫)で頭がいっぱい…、同時に進めて行く器用さが無いのがもどかしいです。(初心に戻るのも難しいなぁ〜)
まぁ、出来ない事は出来ないのだから、一つずつ進めて行こうと思います(笑)

今後は制作場所を変える事も視野に入れて、心の豊かさを育みたいと思っています。(異玉は故郷での制作の方が、歴史的に合っているのかもしれません…)
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