2016年06月08日
またまた海へ標石を拾いに行きました。(6/3)
夏も近づき景色は一層輝いていて、生命の躍動を強く感じます。
まずは押上海岸、もう「常連」って感じです。
この日は久しぶりに快晴で、一切の霞がありませんでした。
陽は暑く痛いくらいでしたが、風は涼しく焼ける肌をゆっくりと冷ましてくれます。
浜の環境は先日まで荒れていた形跡を残していて、大きめの波も寄せていました。
探す範囲が少なくなりますが、良いヒスイが上がる可能性はあります。
期待して探索したのですが、標石となるヒスイとは出逢えませんでした。(それが普通ですが(笑))
それでもネフライトとヒスイ(白黒ヒスイ)を拾いました。
ちょっと疑問なのは、指先の緑色は一般的なネフライトですが、手前の紺系の鉱物はネフライトとして良いのだろうか?
紺系の左端は質的にもネフライトとしか思えませんが、残りの2個はアルカリ角閃石岩か苦土リーベック閃石にも見えます。(俗に言う青石です)
正確には「それらが混ざっている」って感じなのかな…?、ちょっと解らないので「軟玉」として大きな意味合いを含めた呼び方が無難なのかもしれません。
ちなみに一番手前の白黒ヒスイは目立っていませんが、良く見ると翡翠輝石がキラキラしています。
白が混ざっているとは言え濃い黒を示す海岸転石のヒスイは珍しいので、黒系として保管します。(灰色のヒスイは多いけど)
とりあえず押上海岸では良質のネフライト(特に奥の2個)と、白黒ヒスイに出逢えて良かったです。
戻る最中に魅力的な雲が流れていたので撮影しました。
普段は空を撮影しませんが、ヒスイにも見られる景色だったので思わず写しました。(特にUFOが写っているとかの話じゃ無く、とにかく海と空が美しかったです(笑))
続けて姫川河口へ向かいます。
ここは海と川を同時に探せるので、ちょっとお得な気がします(笑)
やはり、いつもより水量が少ないですが、手を入れると痺れるくらい冷たいです。
浜を探せるかと思ったのですが、それなりに増水しているので溢れた水が浜辺を分断していました。
この事により浜での探索は断念して、川を探しました。
後で解ったのですが、どうも姫川上流(小滝や大網など)で水量を調節しているようです。
あまりにも少ない日があったので川を遡ると、大野の「いつも壊れる場所」で工事をしていました。
この為だけでは無いかと思いますが、今年は雪が少なかった事や早めに雪解けが始まった事もあり、ある程度の水量の調整が可能となったようです。
きっと小谷や白馬でも流れ込む水の調整をしているのでしょう、そうで無ければあそこまで渇水状態にする事は不可能だと思われます。(と言うより、小谷や白馬でも同時に河川工事をしているのだと思われます)
水力発電にも使っているのでしょうが、水自体が無くなる訳ではないので、やはりある程度を貯水しているかと思います。(あくまでも憶測なので、モニター報告で聞いてみようかと思います)
話を戻して鉱物の探索途中、蛇の様な流木と出逢いました。
口を開けて天を飲み込もうとしているような姿に見えて、こう言った存在からも龍の原形、あるいはツチノコの原形を想わせます。(目の部分も窪んでいて面白い)
森羅万象に宿る神、そんな存在を強く感じます。
河口でも花の絨毯が見られました。
すかさず接写、今回は風の合間を見計らい撮影成功(笑)
ちょっと河川モニターの報告みたいになりましたが、息抜きには良いかと思います。
探索に戻ると半分埋まっていた軟玉を見つけました。
水と棒で余分な砂と小石を除けて取り出すと、なかなか良い質の軟玉が出てきました。
ネフライトと言えばネフライトなのでしょうが、大きいので軟玉とした方が良いのでしょう。
大きいと言っても片手で持てるサイズ、これは加工用として保管すれば将来的に楽しめるように思えます。(このサイズなら持って行っても問題は無いかと)
このタイプを集めて玉石袋工に使えば、かなり堅牢で滑らかなクッションとなる事でしょう。
でも欲しい人には宝なので、袋ごと持って行かれたりして盗難の被害に遭うかもしれません。
しかし、それ以前に袋をいっぱいにする程には無いから、心配する必用も無いですね(笑)
とにかく海と川を探して疲れたので、この軟玉を最後に探索を終えました。
遠くでは焼山が噴煙を上げていました。
以前よりも噴煙が多いようにも思えますが、ガス抜きされていた方が安全とも言えます。
現段階では神々の畏怖は無く、大地の躍動を感じるレベルで維持されています。
自然と生きるには自然に適応する事が大前提、自然から学び自身の血肉にする、その逞しさは備えたいと思っています。
美しくも在り、逞しくも在る、そんな理想形を求め自然と共に生きられたら幸せです。