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作者の思考
姫川での石探し 其の二
2016年04月19日
前日、久しぶりに川で翡翠と出逢えたので、次の日も遊びに行きました(笑)

姫川は歩ける面積が多い川なので、いつ行っても楽しめます。(特に河口は)
まずはキツネ石、一般的なキツネ石より珪石の割合が大きいタイプかと思います。
加工すれば綺麗に仕上がるようにも思えますが、まずは「そのままで魅力的な石」を探します。(よって置いていきました(笑))





少し歩くと面白い石発見!、石英脈なのか長石の脈なのか解りませんが、バランス良く削られています。(一部が風化した感じでしょうか)
これは水石として飾れば渋くて良い感じ、濁流を想わせる溝が印象的で、雪解けの渓谷を映しているかのようです。(座りも良いので台座も入らないかも)


この後しばらく歩きましたが、これ以降は魅力的な石との出逢いがありません。
翡翠に会う為にも、とにかくぼ〜っとする事を心がけて出逢いを待ちます(笑)


そうして歩いていると、何やら不自然な石を発見しました。
泥岩だろうか?、蛇紋岩だろうか?、なんであれ間違いなく切断されています…。
これはどういった状況なのだろうか…?、「切断してから川に捨てた」のか「現地で切断した」のか判断が難しいです。



恐らくは後者の現地(この場)で切断したのでしょう。
こういった現場を見ると興醒めするなぁ…、楽しい時間が台無しになりますね。


不愉快なまま歩いていると、天道虫が石の上で日向ぼっこしていました。
この愛らしい姿に癒されて気持ちも落ち着き、再び面白い石を探しました(笑)




回復した気分とは逆行して体力が消耗して行き、更に歩けども歩けども出逢えません。
さすがに疲れたので、もう少し歩いて無ければ帰ろうと思っていたら翡翠と出逢えました!




この時は疲弊していて特に意識せず「ただ歩いていた」って感じでした。
結局、ぼ〜っとするなんて事は意識して出来る事じゃないんですよね(笑)
また、これは偶然であり、ぼ〜っとするだけで出逢えるのなら誰も苦労しないでしょう。

とにかく二日続けて翡翠と出逢えたのは喜ばしい!
質的には初日の翡翠に及びませんが、出逢った瞬間は眩しく輝いていました。
このタイプの翡翠は水の中にあると水色っぽく輝きます。(白地に川の色が映るのでしょう)
よく間違えるのが農業用(肥料用?)の水色の袋の破片で、川の中にあるとドキっとします。
大抵がこの袋の破片なのですが、今回は川の脇の浅瀬にあったので手に取る前に確信しました。
翡翠だと解っていたので川原にゆっくりと腰を下ろし、そっと翡翠を拾い上げました。

今まで加工の疲労と、前日の石拾いの疲労と、この日の石拾いの疲労とが蓄積していましたが、これで疲れが一気に吹き飛びます。(あくまで気持ち的であって、肉体的には疲労困憊(笑))

特に今回の翡翠をどうこうするって訳ではないのですが、これだけ多くの石たちの中で翡翠に出逢えるのは非常に嬉しく、また誇らしく思えます。(不思議な事に)

いろいろと満足しましたので、溜まりつつある作品紹介などもして行かなければ…。
次は販売する事に向き合わなければなりませんね…、この記憶を大切にしながらお客さんに表現してみようかと思います。
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