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作者の思考
カケラの加工
2015年08月21日
今回も、友人が出会ったカケラを加工しました。

青系のヒスイですが、部分的に緑も入っている不思議な転石です。
一色タイプではありますが透明度は低く、色もクレヨンで塗ったような感じです。
(浜辺に落ちていたら、すぐに目に付くレベルの発色です)
茶色の皮が多く残っているので、長らく海の底に沈んでいたのだと思います。





表面にある茶色の表皮を削っていくと、鮮やかな青と緑が出てきました。
茶色の部分は完全には無くなりませんでしたが、逆にそれが面白い模様となったよう
です。
元のカタチを活かしながら曲線をとり、なるべく下部の緑を残しました。
青から緑に移っていくグラデーションが幻想的で、海と山を同時に映しているかのよ
うです。(糸魚川を映しているみたいです)





光を透す程の透明度はありませんが、光沢は艶やかに出て美しく仕上がりました。
艶の出方や質感からして、オンファス輝石に近いヒスイなのだと思います。(青系だ
し)




このタイプの拳サイズがあれば、様々な作品を作れるのですが、なかなか出会えませ
ん…。
持っている人も見かけませんので、珍しいタイプのヒスイなのだと思います。
なんとしても生きている間には出会って、神玉を作ってみたいです(笑)

友人が「転石のままで持っていても…」、という事で加工しましたが、その判断は間
違ってはいなかったと思います。(非常に綺麗に仕上がったし(笑))
仕上がった品を見て「これで辛い仕事に戻っても頑張れる」、と言ってくれました!

思い出のこもった自身のカケラを胸に、世知辛い現代を乗り越えて下さいね。(私も
頑張るぞ〜っと)
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