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作者の思考
作品紹介
2015年08月17日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の六作目を紹介します。

前回の天照と同じヒスイを用いて、荒ぶる神(弟)を制作しました。
水面に空を映したような模様を活用し、同時にヒスイらしい翠も入るように心がけま
した。
ギリギリの面積での加工ではありましたが、その姿は雲を纏って降り立つ龍を想わせ
てくれます。




首筋には角閃石の龍脈が走り、透明感のある白地はとても神々しいです。
モヤモヤと揺らめく模様が美しく、その姿から湧き上がる龍の力が感じられる事でしょ
う。
若干のヒビは残りましたが、その自然の景色に風や雷光を感じて下さい。





こちら側にも角閃石による龍脈が走り、それによって発色した翠が浮かんでいます。
少し大きめのヒビが入りましたが、貴重な翠を残す事を優先した結果なので悔いはあ
りません。(作者の自己満足です(笑))
どっちを優先すべきか悩みましたが、自然の模様と発色の双方を活用する事を選びま
した。





中サイズでの制作だったので厚みも十分にとって、丁寧に削り出して造形しました。
男神であり嵐の神でもあるので、天照よりも曲線を制限しながらもヒスイ特有の「柔
らかな質感」を残せるよう、私なりに気を付けています。





透明度も抜群で、少しの光源で魅力的に輝きます。
全体的にうっすら翠に染まっているので、透過では薄緑に透けます。
首筋から尾に流れる龍脈も光を受けると膨張して、より全体を生命色に染め上げてく
れます。





このヒスイで制作できる神玉は、今回の素戔鳴が最後となりました…。
非常に珍しいヒスイなので今後に出会えるのかは解りませんが、現代で出会った事に
感謝し、そのヒスイで作品を作れた事が幸せだったと思っています。
残りのカケラたちも大切に加工し、ストラップなどに活用したいと思います。

今後も魅力的なヒスイとの出会えるよう、自分なりに努力して行こうと思います!
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