2015年07月27日
いくつものカケラを加工したので、ここで紹介します。
まずは以前に友人が出会った、底なる玉のカケラを加工しました。
石質が良く全体が緑に染まったカケラなので、ほぼ全てのカケラを加工できる非常に
優秀なヒスイです!

今回は姉夫婦に、お守りとして送るのだそうです。
良質なヒスイなので、あれだけのカケラでもルースを制作する事が可能です。
なるべく不純物を避けましたが、少し入っている方が天然石らしくて良いかと思って
います。
家族の全員が同じヒスイを身に付ける、それも糸魚川ヒスイの活用法なのだと考えま
す。


次は、最近に知り合った女性のカケラを加工します。
幼い頃にヒスイ峡のお店で、文字通り「掴み取ったカケラ」なのだそうです。(一掴
み〜円ってやつです)
様々な鉱物(処理品も含む)が入っていた中から、糸魚川産のヒスイと出会ったのは
偶然では無いのかもね。(私が作品を並べている際に知り合ったのも、何かの縁なの
でしょうね(笑))

小さなカケラだったので、その形を活かして矢尻形の垂飾を制作しました。(屋久杉
のウッドビーズとも合わせてみました)
無駄を避けての形でしたが、その女性の「チャレンジ精神の支え」にするには、ピッ
タリの形だったと思っています。
私とは作る品は違っても、同じ作る側の人、いろいろ大変でしょうが頑張ってもらい
たいです。(私も頑張りますので…)


久々の委託加工だったので、昔に感じた「懐かしい喜び」と再会しました。
そう言えば昔は、よく加工を受けていたなぁ〜、あの時は多すぎて苦痛を感じるまで
になっていましたが、今はそれがとても懐かしいです。
今後は縁が在って出会った人たちのオーダーは、なるべく受けようかと思います。
最後は、カケラで制作したストラップたちです。
革紐にウッドビーズとシルバーパーツを合わせたストラップには、芽吹ヒスイを使い
ました。
雪のように白い地に、淡く明るい翠が爽やかに浮かんでいます。
芽吹きの季節には間に合いませんしでたが、暑い夏には涼しげに感じられると思いま
す。

こちらは小さいサイズのカケラたちを、ストラップにしています。
ストラップの紐自体もパーツから組み合わせていますので、ちょっとはオリジナル感
が出せたかな〜、と思っています(笑)
でもそのパーツ自体を作った訳ではないので、やはり自分で制作したヒスイのカケラ
たちの完成が一番嬉しいです。(地球とのコラボになるし(笑))

こういったカケラの加工は地味に大変で、作っている最中は爪は削れるし、指はつる
しで、私は本当に量産に向かない男なのだと実感します(笑)
一番楽しいのは完成したカケラをストラップに組み上げる時で、これはパーツを組ん
で楽しんでいる人(特に女性)とも、共有できる喜びなのだと感じています。
ちなみに、これらの品は物産センターで販売していますので、糸魚川へ遊びに来た際
には、お土産にしてもらえると嬉しく思います!
さまざまなカケラが、それぞれのカケラとなりますように、これからもヒスイを大切
に制作して行きたいと思っています。