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作者の思考
海の標石拾い
2015年06月10日
予告通り海へ行って来ました(笑)
最近は少し荒れた日が続いていたので、面白い出会いに期待して海へ向かいました。

この日はとても天気も良く、波も穏やかなヒスイ日和でした。
波打ち際を歩いているとボヤっと光る石を発見!、すかさず手に握りしめて拾い上げ
ます。(膝丈くらいの場所にあったので、周りの石たちも一緒に握りしめて海から上
げました)

結果は、珪石類の石たち(一緒に拾い上げた周りの石)の中に、白く輝くヒスイがあ
りました!



海岸転石には珍しく、表皮が酸化したタイプのヒスイでした。
こういったタイプの多くは、もっと深い場所で動く事なく沈んでいます。
波で他の石たちと擦れ合っていれば、表面の酸化した部分は綺麗に落ちているのが普
通です。(石目やヒビの部分には残る事もある)
黄色ヒスイにも見えますが、表面だけに色が付いているので溶け合っている黄色ヒス
イとは違うでしょう。
でもこれが中まで浸透したのなら、黄色ヒスイの分類になるのかもしれません。(黄
色と言うより褐色(錆びの色)ですね)

部分的に緑も入っていて、白地もキメが細かいので良質なヒスイです。
ただ残念な事に透明度は高くはなく、透過光を楽しむ事はできませんでした…。

しかし別の鉱石が、その楽しみの幅を広げてくれたようです。


こちらはヒスイに見えますが、ネフライトです。




拾った瞬間はヒスイにしか見えず喜んだのですが、どうも違和感がありました。
形状や光沢、石目やヒビの入り方、どうもヒスイのそれと違います。
ただ正直言って、綺麗な白に深い緑が流れている姿は「ヒスイそのもの」です(笑)
若干ですが緑色のタイプが違っていて、ネフライトの特徴が見られます。

でもここまで白地が綺麗なネフライトは初めて見ました。(一番悩んだ特徴です)
透過させると渋い色合いに透けるので確信しますが、普段に見慣れているタイプとは
大違いです。
こういったネフライトも糸魚川には在るのだと、改めて気が付きました。

これの大きな塊があったら、下手なヒスイより価値がありそうです(笑)
既に光沢が出ている事でも解りますが、とてもキメが細かく艶の出せる石質です。

これは異玉を作るのには最適ですね…、今回のは小さいので駄目ですが(それにサン
プルとして残しますので)、いつか姫川で出会う事があればカタチにしてみたいと思
います。


今回は期待通りに、良い出会いがありました!
まだまだ魅力的な鉱物が糸魚川には在るかと思いますので、その出会いを楽しみに探
したいと思います。(赤石(鉄石英)の系統で、面白い模様の石とも出会いましたの
で、そのうち紹介します)

ちなみに人との出会いは、地元の釣りをしているお爺さんだけでした…。
そのお爺さんは、魚との出会いが無かったようです…。(ぜんぜん駄目だ〜、って言っ
てました(笑))
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