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作者の思考
作品紹介
2015年04月02日
今回は、素戔鳴「以心伝心」の四作目を紹介します。

知人から譲ってもらった良質の紫ヒスイ、SVペンダントのルースもこのカケラで制作
しました。
石質・発色・模様と、三拍子そろった珍しい紫ヒスイです。
チタン石もあまり見られず、紫と翠が混ざり合って非常に幻想的です。




大サイズを制作したかったのですがプレートの面積と厚さが足りず、中サイズの制作
になりました。
模様のまとまった部分を活かし、これからの季節を象徴する作品になるよう仕上げま
した。
磨きをかけた事で光の乱反射がなくなり、膨張するような輝きは見えづらくなりまし
たが、その代わりに紫と翠の模様がハッキリと見えるようになりました。


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翠にはチタン石も混ざっているのか、少しくすんだ部分もありますが、石質は均等で
艶やかに仕上がりました。
紫ヒスイは、加工してしまうと色が薄れてしまう事が多いのですが、今回は深い紫を
保ちつつ魅力的な模様を纏わせる事ができました!
このタイプも光源により、紫が濃く見えたり淡く見えたりしますが、これだけ全体を
紫が包んでいれば存在感があります。(濃くても、淡くても)

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白地は乳白色で美しく、透明度も高いタイプの紫ヒスイです。
何よりも致命的なヒビ(非なる美)が無く、最高クラスの紫ヒスイなのだと解ります。
海で出会えるタイプの紫ヒスイのようで、とてもキメが細かく堅牢です。
不純物が目立って見られないもの、素戔鳴により品格をもたらしているのだと感じま
す。(不純物を活かす作品もあるので、一概に不純物が邪魔と言うわけではない)

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この紫ヒスイで神玉を制作できるのは、これが最後になるかもしれません。
今回は運良く知人に譲ってもらいましたが、次があるのだろうか…。
叶う事ならば、次回は大サイズを制作できたらと思います。(可能性は低いですが)
奴奈川姫のデザインを具現化する際にも、この紫ヒスイを使えたら理想的です。(ま
だデザインが誕生していませんけどね(笑))

これだけ発色の良い紫ヒスイなので、より強く相手に想いを伝える作品に成ったかと
思います。
糸魚川の桜は、これからが本番なので、次第に満開となる北陸の桜のように、光を受
けてこれからの季節に輝いてもらいたいです。


ちなみに、これだけの作品なので私が持っていても良いな…、なんて事も考えてまう
自分がいます(笑)
手放したくない気持ちは仕方ありませんが、相応しい人が現れたのなら執着せずに
「その人のカケラ」と成るよう願って、立派に送り出せるよう成長したいと思います。
(自分が欲しい存在を作っているので、今更ながら仕方ありませんね…)


それぞれの誓いを身に付けて「私たち人間は神々(自然)と交歓する」、それが原点
なのだと考えています。
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