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作者の思考
海での標石探し
2014年10月10日
この間、海へ標石(標本となる石)を探しに行きました。
台風の影響で波は激しく、慎重に探索していないと危険な状態でした。

こういった状況だからこそ、良いヒスイが上がると聞いていたので、ちょっと確認を含めて探索しました。
ここで気を付けるのは「目は足下を見ていても、耳は波の音を聞いている」って事です。
これができれば、大きな波が来るのを予測できます。

大きな波が来る時は、大きな音(石のぶつかる音や波自体の音)が響きます。
その音を聞き分ければ、波を被る事はありません。(身も蓋も無い事ですが、反射神経も必用です)
もっと先の「静かになる状態」を聞き分けると、反射神経が劣っていても回避可能です。(引いている波が大きい程、押してくる波も大きくなる)

視覚と聴覚の使い分けができれば、危険回避にも繋がり生存確立が高まります。
まぁ、そういった状態の海に行かないのが、一番利口なのですが(笑)

話を戻して、川の濁流が流れ込んだ海は奇妙な色をしていて、いつもの日本海とは思えませんでした。
写真を撮っておけば良かったのですが、カメラを忘れたんですよね…。(スマホも)

浜の広い海岸だったので、波打ち際を少し離れながら探して歩きました。
そんな中、やっとヒスイを発見!、なかなか綺麗な欠片です。



でも小さい…、っていうか小さすぎ(笑)
この波の規模でこのサイズ、全然比例していません。

体験の結果「荒れた海で良いヒスイが上がる」と言う話は、あまり期待できないのが分かりました(笑)
探す場所や運が大きく関わってきますが、何も危険な状態の海で探すほどの効果は無いかと思われます。(ほとんど運ですし…)

欠片でも拾えたのは幸運のようで、他の探している人達は全く拾えておらず、欠片でも羨ましいと言っていました。(疲れ果てて座り込んでいる、お爺さんもいましたね…)

次回からは、荒れている海は避けたいと思います。(風も強くて疲れるし)
荒れた後の穏やかな日に、探した方が気分も良く癒されます。


ちなみに、何故か波打ち際でカマキリを発見しました。
その姿は美しい翠で、一瞬、良質のヒスイと見間違えてドキっとしました。(一瞬、血が沸きました(笑))
考えられる事は「流されて来た」って事で、大荒れの海の中、生存していたのが不思議な状態でした。
ちょっと少名毘古那をモデルにした、一寸法師の話を思い出しました(笑)

ここにいては、また波にさらわれてしまうので、波の届かない平地に移動しました。
奇妙な縁…、この出会いに何か意味があるのだろうか?
それに茶色に染まっているカマキリが多い中、あれだけ鮮やかな翠に染まっているカマキリは久しぶりです。
秋には枯れ草が多くなるので、逆に目立つ色をしていたのは不思議ですね…。
海岸であっても擬態としては茶色が良いはず、もしかしたら緑豊かな場所から流されてきたのかもしれませんね。

何であれ、私はカマキリが好きなのだと改めて認識しました。
あの色、あのフォルム、美しさと強さを兼ね備えた自然による完成体。
きっと生きているから魅力的なのであって、死んでいては美を感じる事ができないでしょう。

人は自然に近づきすぎると危険で、人の群に近づきすぎても危険です。
丁度良いバランスの中、両方の恩恵を受けながら生きて行けたら、より美しく生きられるのだと思います。
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