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作者の思考
奴奈川の勾玉
2014年07月20日
以前に知り合った青年が、また奴奈川の底なる玉と出会いました。




全体が翠に染まっていて、透明感も高い良質の翡翠です。
なかなか出会えない翡翠で、河原で見つければ誰にでも分かるレベルのものです。
この底なる玉で、勾玉制作の依頼を受けました。
若干、厚みに心配がありましたが、小さいサイズならギリギリ作れそうです。
見たところ目立ったヒビもなく、良く練られている質なので綺麗に仕上がる事が見てとれます。

出来る限りのプレートを切り出し、20mmの勾玉を制作しました。
女性に贈るらしく、小さめのサイズでも大丈夫なようです。(むしろ小さい方が良いのかも)
なるべく色が濃い部分で加工し、形も可愛らしく仕上げてみました。







一色タイプの翡翠になるかと思いますが、一般的な翠一色ではなく、光を透す事で違った表情を見せてくれます。(透明度が肝心です)
紋様とは別の魅力、これが無いと単純な色だけの翡翠となり、創作意欲が湧きません。(私は)





我ながら良い作品に仕上がりました!
八千矛神は奴奈川姫に歌を贈りましたが、青年は奴奈川の勾玉を贈るようです。(糸魚川の女性では無い事が残念…)
喜んでくれると良いなぁ〜、もしその女性と縁が無かった場合、勾玉は返してもらった方が良いかもね(笑)

なんか浪漫がある、奴奈川でしか体現し得ない「古代の習い」を感じさせてくれます。
実際に在った習わしかは微妙だけど、二足歩行は「贈り物の過程」で進化したらしいので、全く無かったとは言えない気がします。
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