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作者の思考
作品紹介
2014年06月22日
月読の新作「月影」が仕上がりましたので、紹介します。

漆黒に揺らめく黒地と、そこを流れる白との紋様が美しい黒ヒスイで制作しました。
石墨による黒色は、ただひたすらに黒く、一切の光を透さない影ように見えます。
しかし、元は透明度の高い白ヒスイなので、白色の部分は光を若干透します。
撮影時に背景を月面に見立て、闇夜にも影を残す月影のイメージを表現してみました。



黒ヒスイは全般的に艶を出しやすく、とても綺麗な光沢が出ます。(黒色なので、より光を反射する)
当然ながら、黒が濃くなるにつれ透明度が下がり、薄くなるにつれ透明度は高まります。
やけに白い模様が入る黒ヒスイがあり、そういった部分は白ヒスイとは異なるようです。(重土長石らしい)




ヒスイのイメージには無い色彩ですが、黒に勝るの色はデリケートな白だけという面白い基準が存在します。
純粋なものには弱く、色に染めようとするものには強い、まさに武の象徴色と言えるかと思います。
同じ黒ヒスイでスサノオ・アマテラスも制作予定なので、完成したら同じ黒ヒスイの三貴子が揃います!(半透明の白ヒスイで制作する、ツキヨミ「月光」の二作目も仕上げに入っています)


私は、黒ヒスイの魅力は紋様にあると考えています。
全体が真っ黒の黒ヒスイもあるのですが、加工するとオニキスなのか黒曜石なのかが見分けづらい品になります。
希少性で言えば一色タイプの方が貴重ですが、作品(テーマ)としては面白くない…。
これが紫や青のヒスイならば問題ないのですが、特に黒や緑の一色は景色として面白くないです。(個人的感想)

作品としての魅力を求めると、需要とは反比例していく事は多々あるので仕方ないですね(笑)
一色であれ紋様であれ、黒色であるだけで人気はなく、誰かの手に渡る確立も低くなります。
多分、私の手元に残っていく作品は、黒や白と言った「鮮やかではない色」のものだけだと思います。(玄人好みの作品のみが残るかと)

でもそう言った作品が、時という付加価値を得て、将来的に高みに上がって行くかと思うと嬉しくなります。
私と在った時が長いほど付加価値が高まり、最終的に「色彩によるスタートラインの差」を無効化するだけの存在力…、そこまで高まれば大成功ですね!

ちなみに、私が販売した作品の値を表示しないのは「所有者によって値が高まって行くから」です。(あと値段を顕示したって意味無いし…)
私が作品として完成させた領域は三分の一の領域であり、もう三分の一の領域は所有者が育てて生きます。(残り三分の一の領域は地球により既に完成されている)
この三位一体により、私の作品は成長していくわけです!

芸術とは未完成のものと言いますが、それは当然で芸術家のみでは完成させられず、更に地球が存在する以上は常に高まって行くので頂上がありません。(人類が全滅しない限りは高まる)
要するに芸術とは「完成への道を、常に人と共に歩んでいる」って事ですね。

そうと解れば目指す未来へ向けて、頑張って活動して行くしかないでしょう!(地球が順調に国生み(新しい大地の誕生)を進めているので、私も自身の神生み(創作)を進める為に努力して行きます)
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