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作者の思考
海での標石拾い
2014年06月19日
天気が良かったので、海へヒスイの標石(転石)を拾いに行きました。

前日まで風が強く荒れていたので、ちょっと期待して探しました(笑)
でも期待とは裏腹に、この日の海は砂が多く上がり、非常に探しにくい状況でした。
ヒスイは無理でも、綺麗な石くらいは探そうと歩いていたところ、白いヒスイと出会えました!




パッと見は汚れが付着している良質の白ヒスイ、よく練られた質感で絹のような肌触りです。(乳白色系でスベスベな肌です)
この日は、この一つだけしか拾えず、ここに翠や紫が入っていればと残念に思いながら帰りました。
家に帰ってよく観察してみると、この汚れ…、どうも普段の汚れとは違います。
付着と言うよりは、練られた白ヒスイに浸透していて、更に黄色が強く出ています。
黄色の濃い部分は同化していて、一色タイプに近いヒスイになっています。

もしやこれは…、とても珍しい黄ヒスイなのでは!
昔に一度、よく加工所に来てくれたお爺さんが、黄ヒスイを見せてくれた事がありました。
そのお爺さんが拾ったようで、その時は既に加工されていましたが(お爺さんが加工したようです)、ヒスイの質感は今回と同じ様に練られていました。
お爺さんが持っていた方が少し色が濃かったですが、発色事態は今回のと同じです。(記憶が正しければ)
在りそうで無いヒスイ、今までのサンプルの中にも同タイプは存在しておらず、これが初めてのサンプルとなりました。

試しに光を当てると、非常に綺麗な黄色に透けました!(元々が透明度の高いヒスイ)
やはり先端の濃い部分の方が、より黄色の光を放ちます。



これは鉄分の酸化により発色するとされる、黄色のヒスイで間違いないかと思います。
茶色っぽい付着物が付いたヒスイ(転石)は良く見るのですが、この色は明るい黄色で、何よりも練られたヒスイの表面には付着物が付きません。
他の色と同じようにピンポイントに濃い色があり、そこから染みわたるように色が広がっています。
黄色が若干、薄くはありますが、糸魚川で黄色のヒスイが拾える事を自分の体験で確認できました!
もう糸魚川に無い色のヒスイは、赤ヒスイだけなのかもしれません。(誰か拾ってそうだけどね)

非常に貴重なサンプルと出会えて嬉しい限り、こういった出会いがあるのも糸魚川の魅力と言えるかと思います。
次回は、一色タイプの黄ヒスイと、赤ヒスイを目指して探索したいと思います。
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