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作者の思考
遺跡調査の報告会
2014年02月17日
今月の8日に、遺跡調査の報告会がありました。

前日から雪が降り、この日も荒れましたが50人ほど参加者が集まっていました。(現在まちには、殆ど雪は残っていません)

中には懐かしい顔ぶれがあり、去年を思い出しました(笑)
みなさん、元気で何よりです。

調査報告は素人にも分かりやすく、丁寧に説明していました。(時間の制限があり急いでいたのが残念です)
ここで埋設土器の説明があり、これが「お墓の原形」であるのだなと改めて感じました。(亡くなった赤ん坊を、土器に入れて埋葬していたとも言われているそうです)

何らかの「形式に基づく儀式である事」が最も考えられるようで、もしこの頃から付喪神の概念があったのなら、そういった儀式的な習慣があっても不思議ではないと感じました。(使い古し捨てた土器に対しての、感謝を表す意味で行った儀式もあるかと)

埋没土器自体に供えたと見られる土器も一緒に出るそうで、上に石を乗せる形態も、お墓っぽいです。

当然ながら体験した遺跡の報告が一番分かりやすく、スクリーンに映し出される画像の位置関係などが頭の中でイメージできました。

内容は現時点の報告であり、まだまだ遺物を調べて行くのだそうです。

やっぱり体験してると違いますね。
数カ月の体験でも違うので、もっと前から挑戦していれば良かったなぁ…。(創作活動と両立も可能なんだし)

最後の質疑応答では、「糸魚川の遺物を糸魚川主導で展示できないのか?」と言う質問がありました。
非常に分かる意見なのですが、糸魚川には出土した遺物を研究する機関も無く、人材もいません…。
結局は糸魚川自体の「考古学に対する意識や知識の不十分さ」による原因が大きいんですよね。(ヒスイも同じですが)
応答も、研究が必要の為、新潟県で管理する必用があるという内容でした。 (いずれは返ってくるそうですが、かなり先になるのでしょうね)

別の質問では「実際に遺跡発掘をした事のある人がどれだけいるのか?」と言う問いかけがありました。
この悪天候の日に会場に集まった人達の中でも、経験者は半数にも満たない人数でした。

これが現実なんですよね…。
何度も書きますが、御膳立てされた情報を得るだけでは、本当の成長は望めません。

三反田遺跡も、新幹線工事の工期の都合により調査が不十分な所があったようです。
その部分は「詳しい記録が永遠に失われた」って事なんですよね…。

人は「過去を知って未来に進む事」と「過去を知らずに未来へ進む事」では、雲泥の差があります。
いくら建物を新しくしたって、そこにいる人も成長しなければ「ただのハリボテ」です。

ちなみに、新しい駅は糸魚川らしさが全く感じられない…、「都会に憧れた田舎の駅」って感じです。
もっと「糸魚川らしさ(田舎風)」を演出したら良いのに。(田舎では無く田舎風、海や奴奈川姫などの古代神話を感じられるような)

建物のレベルを上げるって事は、そこで働く人のレベルも上げる必用がある事を理解するべきでしょう。

何であれ、自分たちが生きている土地の歴史くらいは、知っておいた方が良いと思いました。
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