2014年01月01日
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
昨年は特に「強力な個の方々」に支えられた年でした。
おかげさまで、無事に年を越すことが出来ました!
今後とも創作活動に尽力していきますので、協力をお願いします!
今回は事代主が神玉として完成しました!
去年12月の極寒の最中、少しずつ加工を進めて行きました。
加工中に何度か指がつりましたね…(笑)
まず、紫色と灰色に分かれた翡翠を使用して作成しました。
素戔鳴ゆずりの海の神であるので、他の国津神同様に青色が流れる翡翠で作ろうかとも思いましたが「暁の空」あるいは「黄昏の空」と、「銀色に輝く海」にも見える翡翠プレートを選びました。
上下の色合いを上手く使えれば面白い作品になるのでは…、と思いました。
デザインのモチーフは「タツノオトシゴ」です。
そこに「釣り針」と「波しぶき」のデザインを加えて表現しました。
このデザインには「静」と「動」を込めていて、静である姿は「恵をもたらす凪の海に住まう龍の子」で、動である姿は「大荒れの海原の化身である海竜(リヴァイアサン)」を表現しています。
顔が見方によっては、タツノオトシゴに見え(正面に戦化粧をしているデザイン)、斜め上に咆哮するリヴァイアサン(目の下に戦化粧をしている)にも見えるようにしています。
事代主に込めたコンセプトは、「大漁・判断・勇敢」です。
自然相手の狩猟である漁業の大切さと、海の漢の勇猛果敢な姿を象徴しています。
古から現代へ続く「人の基礎」を担う仕事、そんな存在に敬意を表して加工しました。(少しの判断ミスが命とりとなる仕事です)
凪の時は恵をもたらし、時化の際は命をも奪う、しかしそれでも「命を育む事」には変わりなく、静と動のバランスあっての「母なる海」である事は揺るぎません。
カエルの子はカエルと言うように、「龍の子は竜」飼い慣らせる訳がない、その顎門を砕く事は不可能という思いを込めて、華奢にせず頑丈に仕上げました。(人の意志も挫く事は不可能)
背の部分は丸みを持たせず波を(顎門も)イメージして加工し、腹の部分は釣り針をイメージして丸みを持たせてあります。
波と釣り針の共通点である「鋭利さ」を先端部分で表現し、波しぶきを渦や水泡のように表現してみました。
人魚のように上半身と下半身が分かれて見えるよう、模様の配置をしてみましたが面積が少ない事もあり少し分かりづらいかも…。
でも美しい紫色が少し入りましたので、元々の翡翠の景色である「朝焼けの海・夕焼けの海」を反映できたと私は満足しています。
糸魚川では「山を壊し海を汚す仕事」に依存せず、海で漁をして暮らしている人達がいます。(少数ですが)
これからも、そんな方々を心から応援して行きたいと思います。
これで国津神は、番外の八咫烏を入れて4体が誕生しました。
残るは3体、でも全くデザインが浮かびません…。(現時点で)
まぁ、毎年の事なので今に始まった事ではないですね(笑)
私に流れる「古代の血」や「繋がる遺伝子」が呼び起こされたら、残りの神々も具現化できるのだと思います。(作品として)
然るべき時に成される、そんな感じがします。