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作者の思考
遺跡掘り体験 ⑦
2013年07月17日
この間まで、建設会社の人達が機械で縄文の地層まで掘っていました。(今も掘っている部分があります)
機械で掘ると言っても、ちゃんと調査員の人が付いて慎重に掘り進めていました。

薄く土壌を削り、一つ一つ丁寧に検査しながらの作業のようで、機械を扱う人の熟練度も必用とされる行程なのだと感じました。
滑らかで正確な動きなので、見ていても飽きませんね(笑)。

その間、作業員は土サンプルを洗浄したり、出土した石を洗浄したりしています。
暑い日が続き大変ですが、水を使った作業なので普段よりは汗をかかずにすみました。
今週からは通常作業(縄文地層の精査)なので、熱中症には気を付けなくては…。

そんな中、機械での掘削時に縄文の地層から石棒が姿を現しました!(慎重に掘る事が重要だと改めて理解できました)
長さ1mくらいの大きな石棒で、細くなっている片側には剣の束のような加工がされています。
パッと見は棍棒のような姿をしていて、あの時代でこれだけ大きな石を加工したなんてスゴイ事です。
日本でも1mを超える石棒は少ないらしく、糸魚川ではこれだけ大きいのは初めてなんだそうです。
また一つ、糸魚川が誇れる遺物が発掘されました!

しかしこの石棒、束っぽい部分などが円柱状なので、回転させながらの削りでなくては不可能な加工のようにも思えます。(正確な円ではありませんけど…)
それか素晴らしい「造形的バランス感覚を持った者」が作ったのだろうか…?
どちらにしても大変な作業であったのだと認識できます。(現代でも大変な作業ですから)
ただ使われている鉱物はヒン岩だと思われるので、堅牢さはあまり期待できません。(頑丈ではあるけど風化しやすいタイプだと思われる)

モチーフは剣だと考えられるそうで、信仰のシンボル的な存在であったと考えられるそうです。
これだけ立派な遺物が在るのだから、その付近からは信仰を裏付けるような遺物が出土しそうです!(私の勝手な期待です)

どうか何かしらの祭事で使われた品が出土する事を祈ります!
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