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作者の思考
遺跡掘り体験(千徒)
2013年04月27日
只今、縄文遺跡の発掘を体験しています!
いずれは経験しなければと思っていましたが、ちょうど注目される遺跡が出たので思い切って体験する事にしました。
私の創作テーマでもある「悠久に結ばれた絆の再生」に、近づくにはどうしても必要な経験となります。



初日に翡翠を発掘!、宝探しのようで興奮しました。
高いグレードではありませんが、現在の基準として見ても良い翡翠だと思います。
これで加工すれば、必ず良い作品が仕上がると感じました。

他にも黒曜石の矢尻を一つ発掘したのですが、写真を撮るのを忘れました…。(翡翠で頭がいっぱいでした)
それに掘り当てた度に写真を撮っていては、作業が進まないんですよね。
休憩時間などを利用して撮影していますが、土器などは掲載して良いものか分からないので確認してからアップします。

何であれ数千年前の古代遺産…、かなり感動してます。
古代に作られた(使われた)品を現代で、しかも私が手にしているのですから!
この経験で僅かですが、悠久の時と繋がったような不思議な感じがしました。
念のために書きますが、発掘した品は自分の物にはなりません。

私が入ったグループの区画では翡翠は三個発掘されて、どれもが良い翡翠でした。
翡翠を集める、古代人と同じ事を現在に行っている自分と「共通する何か」を見つけられたら、今後の活動も進化して行くように思えました。
残念ながら翡翠は原石の状態のみで、加工品はありませんでしたが…。

この作業は労働的に考えれば決して良い条件では無いでしょうが、勉強として考えれば魅力的な作業だと思います。
作業員は年輩者が殆どですが皆良い人達ばかりで、地道に発掘作業しています。
若者で考古学などが好きな人達はいますが、現場にはおらず三十代は私だけです(笑)
調査員の人達や建設会社の人達の中には、同年代〜年下の人はいます。

糸魚川は何処を掘っても遺跡が出るようですが、今回の遺跡は特別重要なんだそうです。
すごい数の土器や石器が出ていますし、当初は土偶なども出たようです。(墓が在ったようです)
やはり糸魚川には重要な存在が眠っていますね…。
信じて活動していて良かったです。
そうすると奴奈川姫の墓も存在しそうですが、古墳時代の人ではないので墓の場所を特定する事自体が困難なのだそうです。

今までちゃんと調べなかったのでしょうか…?、糸魚川はまちを発展させて「都会モドキ」に向かうより、遺跡のまちとした方が良いように思えます。
どうせ人が来ないのなら、いっそのこと特化してまち全体が文化財になった方が面白いです。
駅を降りたら古代のまち、そんな魅せ方を用いたまちづくりも必要となってくる時代ですから。

ちなみに遺跡付近には奴奈川神社があります。


古くから此処に在ったのではなく、遷された神社なのだそうですが意味があっての事だと思います。
この時から、遺跡の存在を知っていた人がいたのかもしれませんね…。

この地には謎がまだまだ残っています!
定期的に遺跡掘りはありますので、なるべく参加して勉強したいと思います。

この事で、自身の創作活動の幅が広がれば嬉しく思います。

私の創作スタイルは物語の具現化ですが、現実の歴史を知っておく必要があると考えます。
その知識が礎となり、新たな創作に進めるのだと信じて向かいたいと思います。
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