作者の思考

作品紹介

2022年03月27日

今回は、天照大御神「幻日」の六作目を紹介します。

緑が溶け合う非常に透明度の高いヒスイ「翠雪」で、天照大御神を制作しました。
やっと見付けた貴重な素材で、その中でも緑を多く取り入れる事ができた作品です。
背景には幻の炎(水の揺らめきによる炎)をイメージし、新しい生命(いのち)の誕生を祝福する淡緑の太陽を表現しました。




透明度・光沢・質感とも最高レベルのヒスイです、およそ岩石とは認識できないほどの質量(高密度)は誰が見ても心を奮わせる事でしょう。
ライチの果肉のように瑞々しい白地には、溶け込むように淡緑が流れています。
若竹と言うよりは「青竹」と言った色調で、ロウカン(ヒスイの最高峰の分類)と称される存在に相応しい品格を備えています。





通常時でも透けて見えるほど透明度は高いですが、光にかざすと更に神秘的に透過し、伝承する「魂の器」を強く感じさせます。
古来から人々を照らす不滅の陽光は今なお健在で、人と共にある限り私たちを照らし続けてくれる「現実(自然)領域究極の神器」となってくれるでしょう。




前回の月読は春を飛ばして夏を想った作品ですが、こちらは春を強く想って制作した作品になります(笑)
強迫観念によって縛り合った年月(耐え忍んだ年月)を越えて、「これから進む未来を照らしてくれる存在」になるよう願いを込めて作ったお守りです。

どのような悲劇があっても人の世である限り共同幻想の範疇、現実(自然領域)から逃げた事で兵器による戦争が存在するのかもしれませんが、同時に創作能力も与えられたとするのなら、その幻想で道理を見せて行こうと思います。(幾千の言い訳に対抗する手段の一つなので)


まだまだ三寒四温が続いて凍えそうになる夜(朝方)がありますが、約束された再生の季節に向けて創作活動を進めたいと思います。
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